不安をためる人の思考
私たちを不安な気持ちにさせる要因は、職場でも家庭でもあふれていて、誰でも不安な気
持ちになることになっても不思議なことではありません、というよりむしろそれが自然の
姿かも知れません。
ただ、その生じた不安を解消できるかどうかで、その後の生活が大きく変わってきます。
すぐに解消できる人は問題ありませんが、不安をためこんでしまうと、その問題は自分の
生活に大きく関係してきます。
同じ景色を見ていても、気分の良い日は明るく希望に満ちているように見えるし、気分が
すぐれない日は暗く沈んで見えてしまうという経験があると思いますが、人間が感じる世
界とは自己投影された世界なのです。
なので、不安な気持ちになることは特に変わったことではありませんが、その不安を溜め
込むことは良くありません。
では、不安を溜め込む人はどういう人かというと、不安の原因をあれこれ考える人に多い
傾向があります。不安とは「先のことをネガティブに考えること」ですので、そのような
ところから明るい考えが浮かぶはずがありませんし、そもそもが不安とは本人の頭の中で
作られた「妄想」なのです。
そのようなネガティブな妄想は、考えれば考えるほど深みにはまってしまうだけです。
更に、そのような気持ちで投影されたネガティブな日常生活からは、ポジティブな発想が
出てくるはずがなく、どんどん悪い方向へと進んで行き、最後には精神的な病気になって
しまうことも少なくありません。
不安を早く解消する方法
不安を解消する最も早い方法は「自信」をもつことです。と言うと、自信がないから不安
になるんじゃないかという答えが返ってくるかも知れませんね。しかし、その自信とはど
ういうものかと言えば、すべて自分の妄想による独自の判断によるもので、まずはそのこ
とに気付くことが自信をもつことの第一歩なのです。
それでは、妄想でない自信とはどういうものかと言うと、不安に思っていることを「やっ
てみる」ということです。失敗するかも知れないとか、人に迷惑をかけるかも知れないと
か、自分には到底できないといった妄想から離れて「やってみる」ことです。
どうすれば良いか分らないときは「人にたずねれば良い」のです。迷惑をかけたら素直に
「あやまれば良い」のです。そのようにして不安に感じていたことも、何とかなりそうだ
という見通しが立つところまで成し遂げたときの自分の思いのことを「真の自信」という
のです。
そして、１９９６年にサイエンスという科学雑誌に発表された国際的な調査結果として、
日本人は不安遺伝子が世界一多い国民であるとされています。つまり、日本人は「不安気
質・心配性」という国民性があるということなんですね。
遺伝子じゃどうすることもできないと思うかも知れませんが、これは脳内から出るセロト
ニンの量を調整するセロトニンサポーターという物質の量が日本人には圧倒的に少ないと
いうことで、どうすることもできないのかと言えば、実はセロトニンをスムーズに出す方
法は他にもあるのです。
それもごく簡単なことなのですが、現代の日本人にはその簡単なことが出来ていないとい
うことで、セロトニン以前の問題があるのかも知れません。
では、最後にそのセロトニンを出す簡単な方法を教えます。
「自然の中に身を置く」「深呼吸をする」「十分な睡眠をとる」「ウォーキングなど軽い
運動をする」といった誰でも知っていて、その気になれば誰にでもできることばかりです。
それでも出来ないという人は、お金で買うという方法もあります。（笑）
良質のセロトニンサポートサプリメントとして結構有名ですのでご存知の人も多いかも知
れませんが、ご参考までに紹介しておきます。
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