焦りの原因
誰でも一度は「焦り」というものを経験したことがあると思いますが、その原因や感じ方
はさまざまです。しかし、共通しているのが「時間と心にゆとりがない」ということです。
時間にゆとりがないというのはそのままですが、心のゆとりというのは多少違います。例
えば、何かを始めるとき「考えるよりすぐに行動する」タイプの人が、思い通りに行かな
くなったとき、その対処法が思い付かず頭が真っ白になってパニック状態になったような
時とか、性格的に楽観的なタイプで「何とかなる」と思って行動するものの状況の変化に
対応できず焦り出すといった感じです。
また、どちらかと言えば完璧主義の人に多いのですが、自分の「実力以上のものに挑戦」
して行動が追い付かず焦る（こんなはずじゃなかったとイラつく）タイプ、少しプライド
の高い人に多く見られる「他人の評価が気になる」タイプは、常に他人の目を気にしてい
て心にゆとりがない人が多いようです。
逆に、自分を過小評価するタイプの人に多いのが、何事にもマイナス思考で、最悪のこと
を想定して行動している人は、他のちょっとした横やりが入るだけで萎縮して焦りを感じ
てしまいます。
そして、焦りの本命と言われるのが、せっかちで常にスケジュール満載の人です。性格的
な要因なのでなかなか変えることは難しいですが、過密スケジュールはそれ自体ゆとりが
ないので、集中力に欠け、ミスも起こりやすく、そのたびに焦りが生じることになります。
あと、イエスマンと言われる「人の意見に流されやすい」消極的なタイプの人も、自分の
本心と葛藤に追い込まれて焦りを感じてしまうことがよくあります。
このように、焦りの原因としてはそれぞれに違いはありますが、そこに共通しているのが
時間と心のゆとりのなさで、対処法も当然そこがポイントになります。
焦りの対処法
焦りの原因は、漠然とではあっても本人が一番よく分っていると思いますが、問題はそれ
をどうすれば改善できるかということだと思います。以下は一般的な対処法になりますが、
自分に近いと思われるところから試してみていただければと思います。
まず、ともかく過密スケジュールを常とする人は、優先順位をつけて、それぞれに時間設
定をすることからです。その際にはぜひ予定より１０分間の余裕もプラスしてみて下さい。
ただそれだけでも、余裕をもってスケジュールをこなせるようになりますし、実際に時間
が余れば、飲み物を飲むなどして休憩をとれば、次のスケジュールの活力源にもなります。
次に、今の自分を知ることです。理想や他人の目を気にして行動するのではなく、今、自
分ができる範囲のことをひとつひとつ確実にこなして行くことです。ある意味「開き直り」
の精神で、目の前にあることだけに集中して１点突破で行動するのです。
しかし、何かの達人と呼ばれる人ならともかく、私たち凡人は焦りを感じないで生活をす
ることが難しい時も多々あります。そのような時でも、焦るがままに行動するのではなく、
いったんスイッチをＯＦＦにしてみることです。
深呼吸をしたり、ストレッチをしたりして、脳をニュートラルにして目の前にあることに
集中できるような環境を作るようにします。私の場合はアロマオイルを使っています。
スペアミント、ヒノキ、ベンゾインといった香りを中心に使っていますが、これはとても
重宝しています。それほど高価なものでもありませんので、興味があればぜひ試してみて
下さい。特に焦っていないときでも、精神的に安らぎで満たされますよ。
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