1.高血圧症の本音はどこにある?
130以上が高血圧と言われれば、何となく納得がいかない人も多
いかも知れません。実際、高血圧の基準は目まぐるしく変わり、そ
のたびに悩みを抱える人も多いと言われています。
古くは血圧は「年齢+90」を目安とし、1980年代には旧厚生
省が「180-100」という基準を出しました。
この辺のところまでは、それほど気にする人もいなかったのですが、
2000年には日本高血圧学会が一転して「140-90」という
厳しい数字を出しました。
しかし、今度は日本人間ドック学会が150万人のデータに基づく
新基準として「147-94」という厳しくなる一方の基準値にス
トップをかけました。
まぁ、この辺のレベルになると、欧米の基準ともよく似た数字なの
で、やっと落ち着いたところだったのですが、今度はアメリカの基
準値が引き下げられることになったということで、「130-90」
にまで引き下げることになったんですね。
ところが、このアメリカの基準値というのも、特に臨床試験や確た
るエビデンスがある訳でもなく、心肺血液の臨床試験で心臓や脳に
よる死亡リスクが、血圧が低い人の方が少ないという結果が反映さ
れただけのことで、当のアメリカ国内からも「ガイドラインの根拠
とするには十分でない」という反論もあるのです。
このことだけを見ても、この20年ほどの期間にコロコロと基準が
変り、その都度、降圧剤を飲むことになった人は、そのまま一生飲
み続けることになる訳ですから、たまったものではありませんね。
■血圧が高めの方に「ファインコーヒー」■
2.高血圧はすぐに死ぬ訳でもない!
海外の根拠のハッキリしない高血圧基準に従って、すぐに降圧剤を
処方する医師も多いのですが、「脳卒中や心臓病などの合併症があ
る場合」の高血圧は無視できませんが、単純に血圧だけが高い人は、
高血圧だからと言って、今すぐどうこういうものでもありません。
なので、まずは降圧剤より生活習慣を改善するとか、他の方法を考
えることで血圧を下げるようにするべきです。
そのような対策の1つに、「ギャバ」というγ‐アミノ酪酸があり
最近は米やチョコレートなどにもギャバを含んだ商品もあります。
ギャバには、血圧を下げたり、自律神経のバランスを整える働きが
あると言われ、1961年には「医療用医薬品」が承認されていま
すし、2001年以降は「食品成分」としても認められています。
私も、ギャバ20mgが贅沢配合されたコーヒーを飲んでいますが、
食後には毎日飲む習慣のあるコーヒーということで飲み忘れがない
上に、これませ飲んでいたインスタントコーヒーよりずっとおいし
くて、今ではこれが私用のコーヒーと思っています。(笑)
もちろん、血圧も安心できるところに落ち着いていますし、精神的
なバランスも良いためか、タバコも吸わなくなりました。
コロコロ変わる血圧基準にはウンザリで、無視したいけと、それで
も何となく気になるという人には、ギャバ配合コーヒーがいいかも
知れません。