加齢臭の原因ノネナールとは
加齢により人間の持つ酸化抑制力が低下することで、「脂肪酸」と「過酸化脂質」の分泌
が増加し、それらが合わさってできる物質を「ノネナール」といいます。これが不快な臭
いを発生させている最大の原因なのです。
なので、ノネナールをを減らせば臭いもなくなるというシンプルなことなんですね。そし
て、ノネナールを減らす方法というのも、理論上は「生活習慣の改善」「ストレスの解消」
だけという、とてもわかりやすいことなんです。
つまり、生活習慣の改善とは、具体的には「飲酒」や「喫煙」などの酸化原因を控え、和
食中心の「抗酸化作用」のある食べ物を多くし、ストレスの少ない生活をするということ
になります。
サラッと書きましたが、これって男性にとっては、生活習慣を改善するだけでストレスに
なりそうですよね。(笑)しかし、こういう時こそサプリメントなどを活用して、果物や
野菜のもつポリフェノールの力を借りることで、予想外の好結果が出たりします。
また、加齢臭が発生する場所は、主に上半身が多いので、「頭」「耳のうしろ」「首のう
しろ」「背中」「胸」「ワキ」といったあたりをしっかり洗う習慣をつけると効果的です。
ノネナール以外の臭いの対策
加齢臭の主な原因はノネナールですが、体臭にはそれ以外のものもあります。
誰でも一度は経験したことがあると思いますが、体に疲労が蓄積したとき、体内から発生
するアンモニアが原因の鼻をつくような臭いを「疲労臭」といいます。これは疲れが溜ま
って過労気味のとき、ストレスが溜まっているとき、肥満、便秘、お酒の飲み過ぎなどが
関係していますので、まずは「疲れ」や「ストレス」を溜めないことと、入浴などでリラ
ックス効果を高め早期に解消することです。
ときどき女性に甘酸っぱい独特な体臭や口臭を感じることがありますが、これは食事制限
などでダイエットをする人に多く、ケトン体ダイエットなどという言葉もありますが、そ
のケトン体が臭い物質でもあるのです。
これを「ダイエット臭」と呼んでいますが、ケトン体は運動で消費されるので、ダイエッ
ト臭が気になる人は、ダイエットは食事制限だけでなく運動も取り入れることです。
それでも体臭が気がかりという人は、朝に1~2分シャワーをして寝汗を洗い流すことで
皮脂量の約7割が洗い流せると言われていますので、特に石けんをつけてゴシゴシ洗うと
いう必要もなく、朝一番、気持ちを引き締めるといった感じのシャワーもいいかも知れま
せん。
そして、日頃からあまり汗をかかない人は、汗の臭いもきつくなりますので、夜は湯船に
しっかり浸って汗をかく習慣をつけると、それだけでも体臭はかなり違ってきます。
また、昼間にかく汗は、放置するとおおよそ1時間で臭いを発生することになりますので、
できるだけこまめに汗を拭くこともニオイ対策では大切なポイントです。
加齢臭というと、おじさまを思い浮かべる人が多いですが、更年期からは女性にも同じよ
うな臭いの問題が出てきますので、気になったらぜひ思い出してみて下さい。