１．動脈硬化になる原因
私たちの体は、加齢とともに老化してシミやシワができたり、骨がもろくなったりして、
さまざまな症状が現れてきますが、それと同じような老化現象が血管に起きることを動脈
硬化といいます。ただ、皮膚や髪などに現れる老化現象と決定的に違うのは、血管の老化
（動脈硬化）は生命にかかわるということです。
血管は外からは見えませんが、老化すると血液の通り道が狭くなったり、柔軟性がなくな
り破れやすくなったりしますので、心筋梗塞や脳卒中といった重病を引き起こす原因にな
ったりするのです。
一般的に、動脈硬化というと、すぐに思いつくのがコレステロールだと思いますが、実は
動脈硬化の原因はそれだけではなくて、肥満、高血糖、高血圧、脂質異常など、さまざま
な因子が複合的に重なって起こっていることが多いのです。
また、老化ということから、高齢になってからというイメージがありますが、血管の老化
は意外に早く、子供のころから老化が始まっているとも言われています。つまり、中年と
言われる頃には、ほぼすべての人に動脈硬化があると考えても間違いではありません。
では、どのようにして動脈硬化が進むのかというと、よく知られているのが悪玉コレステ
ロールとか血液ドロドロという名称だと思いますが、まぁ、そのような物質で血液がスム
ーズに流れなくなり、血管の内壁に付着したり、傷つけたりして、血管が細くなったり、
弾力性がなくなることで老化が進んでいきます。ただし、血液をドロドロにするのは悪玉
コレステロールだけの問題ではありませんし、それだけで血管が老化する訳でもありませ
ん。数ある動脈硬化の要因の１つとして悪玉コレステロールや血液ドロドロが代表になっ
ているだけなのです。
２．血管老化の予防・改善
動脈硬化を引き起こす大きな原因にとして、血液ドロドロという表現が分かりやすいと思
いますが、それが悪玉コレステロールによるものとされることが多いようです。確かにそ
れも間違いではありませんが、果たしてそれを改善するだけで動脈硬化を改善することに
なるかと言えば、かなり疑問です。
もっと大局的に捉えてみると、血液をドロドロにする原因は、肥満、脂質異常、高血糖、
喫煙などです。また血液がドロドロ状態になることで、血圧が高くなり血管内癖を傷つけ
る原因になります。動脈硬化のもっとも簡単なメカニズムがこれです。
つまり、これらの血液ドロドロ要因を取り除く（生活習慣を改善する）ことで、動脈硬化
はかなり防げることになります。そして、血液をサラサラににする最適の方法がウォーキ
ングなどの有酸素運動です。もちろん、糖質や脂質などの血液ドロドロ成分を控え、納豆
や青魚などの血液サラサラ成分を多く摂取するとさらに効率が良くなります。
しかし、実際は逆で、糖質や脂質が好きで、納豆や青魚が嫌いという人が多く、さまざま
な理由で運動もできないという人が圧倒的に多いようです。それがそのまま反映されてい
るのが、生活習慣病の右肩上がりという現象です。
動脈硬化も生活習慣病の１つですので、いわゆる高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活
習慣病になる人が増えれば、結果として動脈硬化も増え続けるということになります。
もうすでに、動脈硬化や血液ドロドロを自覚しているにもかかわらず、食生活も生活習慣
も変えられないという人は、せめて状況が改善されるまで、血液をサラサラにすることで
定評のある医薬品ヘルスオイルを上手に活用しながら、できるだけ早く食生活・生活習慣
が改善できるように工夫してみましょう。
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