高血圧と動脈硬化の関係
高血圧を恐れる理由は、その先に心筋梗塞や脳卒中などの病気リスクがあるということだ
ろうと思いますが、実は、そこに至るまでに動脈硬化が発生していることになります。
動脈硬化というのは、その名前の通り「動脈が硬くなる」ことで、一般的には加齢による
老化現象というイメージで捉えられています。
しかし、動脈硬化の要因は、そのような自然の老化現象以外にも、高血圧、脂質異常、糖
尿病、肥満、喫煙などがあり、高血圧もその代表的な１つと言われているのです。
高血圧で病院へ行くと、血圧降下剤を処方されますが、果たしてそれが正しいかどうかも
考えてみる必要があります。もちろん、常に２００mmHgのような場合なら心臓の負担な
ども考慮すれば致し方ないかも知れませんが、１４０mmHg程度で血圧降下剤というのも
ちょっと考えものです。
と言うのは、動脈硬化の起点となるのは、主に血液中のＬＤＬ（悪玉）コレステロールで
すので、まずはその対策をすることです。すると、高血圧も糖尿病も同じ生活習慣病なの
で、脂質異常対策がそのまま高血圧・糖尿病対策にもつながります。
つまり、高血圧は動脈硬化の原因の１つではありますが、血圧を下げればそれで動脈硬化
を防げるかというとそういうものでもなく、まして、その先の心筋梗塞や脳卒中のリスク
を考えて１４０超えた程度で、薬に頼って血圧を下げてみてもあまり意味がありません。
高血圧・動脈硬化の対策
動脈硬化対策に薬で血圧を下げてみてもあまり意味がありませんが、総合的な動脈硬化対
策は、高血圧や脂質異常、糖尿病、肥満などにも大きな意味を持ちます。
動脈硬化の起点である脂質異常を改善することで、肥満や高血圧も飛躍的に改善すること
が知られています。高血圧の原因とされる「血液ドロドロ」というのは、糖尿病がなけれ
ばＬＤＬコレステロールが中心です。
つまり、動脈硬化予防にＬＤＬコレステロールを減らせば、血液サラサラ状態になって血
圧も下がることになります。その過程で肥満も解消され、糖尿病予防にもつながります。
そして、その方法はと言えば、バランスの良い食事と適度な運動です。特に、動物性脂の
摂取を控え、食物繊維やビタミンが豊富な緑黄色野菜を増やすことです。
適度な運動は、それ自体エネルギー消費に役立ちますが、筋肉量を増やして基礎代謝を上
げることにつながり、糖や脂肪の代謝をアップする効果もあります。
タバコは、ニコチンや一酸化炭素が直接血管にダメージを与えますので、できるだけ控え
るというより、これを機に、できれば禁煙をおすすめします。
このように、生活習慣病対策は、特別なことをする訳ではありませんが、逆に言えばそれ
だから実践するのが難しいのかも知れません。だからと言って、何もしなければ悪化する
だけですよね。
そのような人には「ヨモギ茶」をおすすめします。今でしょ講座でも紹介されていました
が、ヨモギは高血圧予防や血管の老化防止にとても良いんです。
高血圧対策をした経験のある人ならご存知のβカロテンやクロロフィル、カリウムの含有
量が、その代表とされる緑黄色野菜よりも豊富に含まれているんです。
どちらかと言えば、雑草のようなイメージがありますので、その強靭さは緑黄色野菜の比
ではありませんが、その強さを支えているのが豊富な栄養素ということなのです。
とは言っても、ヨモギはハーブの女王とも呼ばれ、造血・浄血にすぐれた効能をもつ薬草
として万葉の時代から利用されていますし、漢方薬でも「艾葉（がいよう）」という名で
古くから知られています。
高血圧や動脈硬化は気になるけど、なかなか思うように予防できないという人には、血圧
降下剤に頼るよりヨモギ茶をおすすめします。ハーブの女王と言われるだけあって、その
香りや味だけでも試してみる価値は十分にありますよ。
|
|
