女性が太る微妙な原因
男性の肥満の原因の多くは、脂肪分の摂り過ぎや運動不足といったわかりやす
いもので、運動を習慣化するだけで意外に早く肥満が解消できることが多いの
ですが、女性の場合はダイエットで頑張ってみても、気になるお腹の脂肪がな
かなかな落ちないという人が多いのはどうしてでしょう。
それはずばり「食べ過ぎ」です。というと、食事の量を減らしているとか、カ
ロリー計算をしながら食べているとかいう反論がありそうですが、実は食べる
種類が違うのです。
例えば、ラーメン１杯と小さな饅頭１個の炭水化物が同じ量だということを知
らないと、ラーメンを食べている人に比べ、自分はほとんど食べていないと考
えてしまいますが、実は太る要素としてはどちらも同じレベルにあります。
つまり、脂肪はどうして着くのかというと、主に摂取された炭水化物が消化・
吸収されるとブドウ糖になって、私達の体を動かすエネルギーになります。
しかし、過剰に摂取されると、消費し切れなかったブドウ糖はインスリンの働
きで脂肪として蓄積されることになります。これが肥満の原因になるのです。
なので、極論すれば、赤身の肉１キロより饅頭１個の方が太る確率は高いとい
うことになるのです。豪快に肉料理（タンパク質）を食べている男性より、こ
っそり饅頭１個（炭水化物）を食べている女性の方が太りやすいのです。
また、体に良いからと果物を食べている人も、甘くて美味しいと感じる果物に
は、かなりの糖質が含まれていますし、こちらは吸収速度も早く（高ＧＩ値）
です。もちろんネット上には果物は「低ＧＩ値」として紹介されているものが
大半ですが、実際は果物はとても吸収率が高く、みるみる血糖値が上昇します。
更に、女性に多いのがペットボトルに入ったジュース類というと、自分はスポ
ーツ飲料だからと考える人が多いですが、名称は違っても糖分の含有量はそれ
ほど大きな違いはありませんし、むしろ吸収率をよくするように考えられてい
るスポーツ飲料の方が問題かも知れません。
食事を控えて、一生懸命運動をしていても、スポーツ飲料をガブ飲みでは、と
うてい痩せる方向にはありません。
結論を言えば、女性が口にするものは太りやすいものが多いということです。
もちろん、同じものを食べていても激しいスポーツをする人などは別ですが、
太ること心配をしている女性は、往々にして運動らしいことはあまりしない人
が多いという現実もあります。
食べても太らない食生活
運動をしているのに痩せないという人も多いですが、実はプロスポーツ選手レ
ベルの運動量をこなしている人ならともかく、一般的に運動をしたという疲れ
ないない程度の運動量では、ほとんどダイエットにまで影響を与えることはあ
りません。
例えば、女性がよくご存知のカロリー計算をしてみると、ジョギングを３０分
しても消費カロリーは約２００キロカロリーです。それに対して体脂肪は１キ
ロあたり約７０００キロカロリーと言われています。
つまり、毎日３０分のジョギングをしても、１ヶ月で１キロの脂肪も落とせな
いことになります。しかし、それ以上に自分では「運動している」という満足
感と多少の運動でも感じる空腹感で、グイッとスポーツ飲料１本や、ご褒美の
菓子パン１つでデフォルトということになってしまうのです。
運動しても、いつまでも痩せないという理由はそこにあるんですね。（笑）
なので、運動をすることは、とても良いことで、おすすめしますが、ダイエッ
トとしての運動効果は、それほど期待できるものでもなく、むしろ運動をして
いるという満足感で食べ過ぎやご法度食品に手を出すことの方が問題なのです。
よくダイエットの本などにも書かれていますが、運動とセットになっているの
が「食生活の見直し」ですよね。実は、これも大きな落とし穴の１つなのです
が、運動をすすめる本なので食生活は控え目に述べられていることが多い訳で、
実際は、食生活をしっかりコントロールできれば、ダイエットに運動は必要な
いというのが私の考えです。
３０分ジョギングをして、スポーツ飲料１本で元通りなら、ダイエットとして
は、何もしないでスポーツ飲料を飲まなければ結果は同じだからです。
もちろん、運動をすることの効果は、多方面に良い結果が現れますので、運動
そのものを否定する気は毛頭ありませんが、ダイエットのために運動をすると
きの効果としては、食生活をコントロールできなければ、ほとんど意味がない
ということです。
何か「タイトルと違うじゃないか？」とガッカリされましたか？（笑）
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