アレルギーの主原因がダニ？
アレルギーを引き起こす原因をアレルゲンと言いますが、代表的なものに花粉、
食べ物、ダニ、カビ、金属などがあります。食物や金属によるアレルギーの人
にはあまり意味がありませんが、アレルギー性のアトピーや喘息の約８割の原
因がダニ・ハウスダストと言われているんです。
例えば、喘息や湿疹で悩んでいる人が、旅行などで外泊すると症状が改善して、
帰宅すると再びアレルギー症状が出るというような場合は、たいていがダニ・
ハウスダストがアレルゲンになっているということになります。
また、秋の気配が感じられるようになると、朝起きたときに鼻水やくしゃみが
出たり、明け方に咳き込むといった症状も、どことなく寒くなって風邪を引い
たような気もしますが、ダニアレルギーであることがとても多いのです。
検査では喘息ではないと言われても、このような症状は喘息の一歩手前という
段階ですので、放置すると本格的な喘息に移行してしまいます。なので「もし
かしたら風邪」という症状は、アレルギー的要因を含んでいると考えることが
最大の喘息予防法ということになります。
よく「秋の花粉症」と言われることもありますが、それも無い訳ではありませ
んが、実際はダニアレルギーであることが圧倒的に多いのです。
ダニが多く発生するのが５～８月で、それが死ぬのが秋の気配の頃ということ
で、ダニアレルギーはダニの死骸や糞によることが多いのです。
その理由は、生ダニは 200～500μm、ダニの糞は10～40μｍ、死ダニの破片
は1～2μｍ、という大きさのためで、ダニの糞はスギ花粉と同じくらい、死骸
片はｐｍ２.５と同じ大きさで、小さい方が気道の奥まで入り込むからです。
なので、秋の風邪のような咳をともなう症状は、花粉よりダニアレルギーと考
える方が自然です。ダニアレルギーは「鼻炎」や「気管支喘息」「アトピー性
皮膚炎」のアレルゲンでも知られていますので、ダニアレルギーは鼻水、鼻づ
まり、咳といった風邪の症状ともとてもよく似ていますが、アレルギーを疑っ
てみることが大切なアレルギー対策になります。
ダニが原因のアレルギー対策
アレルゲンがダニということがハッキリしている訳ですから、その対策はダニ
やアレルゲンを取り除けばいいだけのことですが、実はそれが意外に難しく、
どんなに頑張ってもゼロにすることはできません。
しかし、症状を改善したり、悪化させることを防いだりする程度までコントロ
ールすることはできます。
アレルギー性の喘息の場合は、寝室と寝具のダニ数を１平方メートル当たりで
５０匹、アレルゲン量を１ｇあたり１０μｇ以下のレベルに保つ必要がありま
す。また、居間や日常生活の中心になる場所もできるだけ低いレベルにコント
ロールする必要があります。
アトピー性皮膚炎の場合は、寝室や寝具はもちろんですが、それ以外にも日常
よく接触する家具類などを含め、部屋のあらゆる場所でのダニ対策が必要にな
ってきます。
理屈では分かっていても、それをどのようにして実行するかというのが、ほと
んどの人がダニアレルギーから解放されない原因でした。
天日干しをしてもダニは布団の奥に隠れてしまい死滅させることはできません
し、掃除機で吸い取っても、表面の１０００倍とも言われるダニを取り除くこ
とはできません。粘着系のダニ捕り器具ではダニの体が付着することはありま
せんし、化学殺虫剤ではダニの死骸を拡散させたり、アレルギー体質の人には
人体に影響を及ぼすこともあり逆効果になることもあります。
このようなことは、もうすでにやっておられることばかりだろうと思いますが、
それでアレルギーが改善するような効果があったでしょうか？
私は全くと言ってもいいほど変化がありませんでした。しかし「ダニ捕りロボ」
という「ダニを誘引して脱水状態にして滅亡させる」という新兵器が出てから
は、すごい変化がありました。
もし、あれこれやってみてもダニの恐怖から逃れられない人は、ぜひ一度使っ
てみることをおすすめします。私の経験では、現時点で「ダニ対策グッズ」で
まちがいなくＮｏ.１と思っています。
