低体温症の主な初期症状と低体温症になったときの対処方法

低体温症の主な初期症状と低体温症になったときの対処方法

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1.低体温症と初期症状

私たちが一般的に腋の下などで測定して体温と呼んでいるのは皮膚体温のことで、脳や内
臓など体の内側の温度のことを深部体温と言います。低体温症とは、深部体温が35℃以
下になった状態のことを言います。

           

32~35℃を軽症、28~32℃を中等症、20~28℃を重症と分類されていますが、
30℃以下になると、死亡率が約4割と言われています。

どうして低体温症になるのかといえば、体が産生する熱を上回る熱の喪失がある環境下に
置かれるためです。冬山の登山や水難などで水に濡れたり、体が動かせないような状態で
寒い場所に座っていたりといった状況下で起こりやすく、新聞などでも、そのような内容
の記事をときどき見かけます。

自分は暖かい地域に住んでいるから心配ないと考える人もいるかも知れませんが、低体温
症は極寒の地域に限ったものでもなく、条件が揃うとどこででも起こります。

低体温症の初期症状としてシバリング(体が激しく震える)があります。筋肉を激しく動
かして熱を発生させようとする現象です。それでも体温が回復せず低下すると、震えは治
まりますが、動作や反応が遅く、鈍くなり、思考力も低下していきます。つまり、臓器が
機能しにくくなり、生存ラインギリギリの状態にあるということです。

やがて、昏睡状態に陥り、心拍や呼吸が遅く、弱々しくなり、最後は心臓も止まってしま
います。深部体温が32℃以下になると、シバリング(震え)はなくなり、体が硬直し、
会話が遅くなり、運動機能も消失してきますので、できる限り温かい環境を作り、すぐに
救急車を呼ぶ必要があります。

2.低体温症時の対処法

低体温症初期の段階では、濡れた服などは脱がせ(原因を取り除き)て毛布でくるむなど
(保温)して温かい飲み物を飲ませるようにしましょう。初期ならこの程度で回復するこ
とが多いようです。

               

意識がなくなっているような状態では、体温が下がらないように保温して、できるだけ温
かい場所に移し、救急車の手配をします。ただこのとき、焦る気持ちは分かりますが、心
肺蘇生の訓練を受けていない人が適当に蘇生しようとしたり、体を揺さぶるなどの行為は
慎み、できるだけ優しく、穏やかに体を温めながら救急車の到着を待つことです。

低体温症は、本人は症状の悪化をあまり感じないことが多いと言われていて、その後しば
らくして急変したというケースが多いと言われています。なので、冬場や寒冷地では、雨
や汗で衣服が濡れた場合など、自分は大丈夫と思っていても様態が急変することがありま
すので、速やかに温かい場所へ移動し、衣服を着替え、保温するという気持ちが大切です。

予防としては、予め低体温症リスクがある場所へ行くときは、しっかり保温することです。
私はヒーターベストを利用していますが、これはかなり効果があります。今年からは同じ
仕様のヒーターズボンも発売されましたので、それも履くと、もう温かいを通り越して、
寒空でも快適という域です。低体温症を心配している人にはおすすめのアイテムです。


 

 

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