スマホ老眼は近視の前兆？
一般的に老眼と言えば高齢者というイメージですが、近年は１０代でも老眼のような症状
を患ってる人が少なくありません。もちろん、加齢による老眼とは少し違いますが、よく
似た症状が若い人たちの間でも見られるようになったということで、このような症状をス
マホ老眼と呼んでいます。
原因は、その名の通り「スマホによる目の酷使」ですが、特にスマホに限ったことではな
く、長時間テレビを観たり、パソコン作業、読書などでも同じような症状が現れることに
なります。
老眼とは、加齢により目の水晶体（レンズの働き）と毛様体筋（伸縮してピントを合わせ
る）の機能が低下することで、手元の焦点が合いにくくなる状態を言います。
スマホ老眼とは、目を酷使したことで一時的にピントの調整機能が低下して、手元や遠く
に焦点が合いにくくなった状態です。一時的にということは、一晩寝ると回復するという
意味でもありますが、しかし、何度も同じようなことを繰り返していると、毛様体筋の緊
張状態続くことで、加齢による老眼の始まりを早めたり、慢性的な肩こりや頭痛の原因に
なったりもします。
そして、意外に知られてないことですが、スマホ老眼は、加齢による目の機能低下による
老眼と違って、ピント調整機能不全による症状なので、その状態を繰り返すことで、目は
近くのものに焦点を合わせようとします。つまり、老眼という名前とは逆に近眼状態にな
ってしまうのです。
さらに、目を酷使することで老眼の始まる時期も早くなり、若い頃から老眼と近眼の症状
が合わせて出てくるという不自由な思いをすることにもなります。
スマホ老眼の予防・改善法
ごく普通に、スマホやパソコンなど、近くのものを長時間見過ぎないことです。そのため
には、自分でルールを決めておくことです。例えば、スマホは食後のコーヒータイムだけ
とか、電車での出勤時だけ見るといったように、またパソコンによるデスクワークでも、
１時間に一度くらいは画面から目を放して、遠くを見たり、まばたきをしたりして、画面
から目を離して「区切り」をつけることを意識するだけでも目の疲労感はかなり違います。
次に、スマホ老眼は一晩寝れば回復するというのですから、十分に寝て目の疲れをとり、
症状を回復させることです。
睡眠以外にも、目が疲れたと感じたら、目の周囲を温めることで毛様体筋がほぐれますの
でやってみて下さい。蒸しタオルやホットアイマスクなどが使える環境ならそれが一番で
すが、無理でも手を暖めて、そっと目を覆うようにして温めるとかなり効果があります。
また、目の栄養素と言われる、ルテインやアントシアニンなども意識して摂取することで、
長期的な目の健康に役立ちます。最近は、そういう向きのサプリメントなども出ています
ので、食事による摂取が難しい人はそれを活用しましょう。
私のおすすめは、毎日の食事や水分補給時のお茶がわりに「目薬の木茶」を飲むことです。
江戸時代から、すでに眼病の特効薬として知られていますが、現在の目薬的な働きをする
薬効成分が含まれているだけではなく、血管や肝臓機能を回復させる効能もあるとされる
日本にしかない珍しいお茶です。
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