めまいは目の使い過ぎ?
眼精疲労から起こる症状としては、肩こりや頭痛などがよく知られていますが、その眼精
疲労の大きな要因の1つに「目のピントが合っていない」ことがあります。そのもっとも
分かりやすい例が老眼や近眼ですが、目のピントが合っていないと、物がかすんで見えた
り、ズレて見えたり、見えにくくなったりしてしまいます。
中高年になって近眼の人が老眼になると、更に見えにくくなり、眼精疲労も起こりやすく
なって、少し長くパソコンを使用したりするだけでも「目が痛くなったり」「肩こり」や
「頭痛」がするようになります。
ところで、中高年からは、特に耳や自律神経など本来「めまい」の原因とされているとこ
ろには問題がないのに「めまい」がしたり「ふらつき」を感じる人が多くなるのをご存知
でしょうか?
これは、近眼と老眼の症状がある人に多いと言われていますが、目のピントが合いにくい
ため、平衡感覚が失われやすく、バランスを崩したりする現象です。もちろんこのような
症状は、メガネやコンタクトレンズのピントが合っていない場合や、スマホを使い過ぎる
若い世代の人にも起こる症状ですので、一概に中高年に限定される訳でもありませんが、
目の機能が衰えてくる中高年以降には更に起こりやすくなるということです。
過度なストレスが多い人は、自律神経が乱れて「めまい」や「耳鳴り」が起こるというの
はよく知られていますが、ストレスには精神的なものもありますが、目を酷使しすぎると
いうのもストレスなのです。特に、長い年月同じメガネを使用しているような場合、どち
らかの視力が低下してしまって、左右の視力が合っていないような場合は、その視覚の差
によって脳が混乱して「めまい」を感じることになるのです。
目から生じるめまいの対策
眼精疲労が原因の「めまい」の対処法は、まず何と言っても目を休めることです。加齢に
より目の機能が低下している人は、こまめに休憩をとって目を休めることが大切です。
目を閉じているだけでも休めることはできますが、温かいタオルで血流を促進したり、目
薬をさしたりすることで更に効果が上がります。
コンタクトレンズはある程度の期間で眼科医の指導を受けている人が多いと思いますが、
メガネも半年~1年ぐらいの周期で、視力検査やレンズ調整をする必要があります。特に
めまいを感じるようなときは、早目に視力調整することをおすすめします。長期間放置す
ると、視力のズレによるめまいも慢性化することになり思わぬ事故に遭ったりもします。
また、精神的なストレスにも眼精疲労のストレスにも、適度な運動がおすすめです。スト
レスの解消になりますし、血流の改善にもなり、自律神経を整えることにもつながります。
そして、40歳以降の人(もちろん若い人も)は、目にも必要な栄養素を補給する必要が
あります。ビタミンB1、B12などのビタミンB類、ルテインなどが必須栄養素です。
めまいと共に覚えておきたい眼精疲労が原因の症状には、「目の充血」「目がしょぼしょ
ぼする」「涙が出る」「まぶしい」「ぼやける」「肩こり」「頭痛」「倦怠感」「吐き気」
などがあります。めまいの他にもこのような症状を自覚している場合は、まずは眼精疲労
による「めまい」を疑ってみることで、不必要な心配や不安から解消されることにもつな
がります。
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