白くてネバネバした目やにの原因と対処法

白くてネバネバした目やにの原因と対処法

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1.目やにの正体

朝起きた時に、目頭や目尻に目やにがついていることがよくありますが、少量である場合
は、正常な代謝活動によってできた老廃物(眼脂)ですので、何も心配することはありま
せん。

しかし、細菌やウイルスが目に入ると、眼脂とは違って、免疫機能が反応して異物を取り
除こうとした結果の産物であり、その目やにの中には、細菌やウイルス、白血球なども含
まれています。なので、いつもより目やにの量が多かったり、性質の違う目やにが出た場
合は、目に何らかの異変が起きていると思わなければなりません。

眼科医でもなければ、目の異変など分からないと思われるかも知れませんが、目やにが出
る病気の代表は結膜炎ですので、その辺のところから調べてみるのも1つの方法です。

結膜炎には、ウイルス性、アレルギー性、細菌性の3つの種類がありますが、目やにの種
類でもおおよその見当がつきます。細菌が感染している場合は黄緑色のドロッとした膿の
ような目やにが出ますし、ウイルス感染の場合はサラサラとした水のような目やにやネバ
ネバした目やに、アレルギー性の場合は花粉症でおなじみのネバネバした目やにが出ます。

2.3つの結膜炎

ウイルス性結膜炎とは、流行性角結膜炎がその代表で、アデノウイルス疾患と言われるも
のですが、目やにや涙で接触感染する感染力の非常に強い病気です。10日程度の潜伏期
間がありますが、急に充血や目やにで発症し、流涙(涙目)、眼瞼浮腫(まぶたの水ぶく
れ)、耳前リンパ節腫脹(耳のリンパの腫れ)などの症状が見られ、炎症が角膜に及ぶと、
物がかすんで見えるという状態になります。

             

アレルギー性結膜炎とは、アレルギー原因物質(アレルゲン)によって引き起こされる免
疫反応による結膜炎で、花粉症はよく知られているところですが、結膜に増殖性変化を認
めない結膜炎のことですが、症状としては、充血の他に、かゆみ、目やになどがみられ、
目やにはネバネバした種類のものになります。

細菌性結膜炎とは、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、インフルエンザ菌が目に直接接触するこ
とで感染して起こる炎症です。目やにが多く出るようになり、目が開けづらくなることも
あるほどですが、充血はもちろん、出血、涙目などの症状も現れることがあります。

3.目やにの対処法

アレルギー性の場合を除いて、ウイルス性や細菌性の結膜炎は感染によるものなので、タ
オルの使い回しや、目の周りには触れないように注意し、インフルエンザ予防などと同じ
ように、手洗いやうがい、免疫機能の強化に努めます。感染症というのは、もともと至る
所に存在するウイルスや病原菌が、免疫が低下したときに感染するものなのです。

黄色ぶどう球菌も、結膜炎や食中毒などさまざまな病気の原因になりますが、私たちの手
にも、顔にも、鼻にも喉にも、どこにでも存在していますが、健康なときには被害を受け
ることはほとんどないようなものなのです。(ただし、食品中で増殖して起こる食中毒は、
少し事情が違います。)

目やにが出ているということは、すでに病原菌の排除にかかっているということですので、
自分でも、休息とビタミンを多く摂取して免疫を上げるようにします。普通は抗菌性の点
眼薬などで1~2週間で治りますが、花粉症などのアレルギー性の場合は、まずは、ハウ
スダストや花粉などから、できる限り避ける環境を作り、避け切れないアレルギー反応に
対しては対症療法を行なうということになります。

また、目やにが出るたびに眼科医を受診して抗菌点眼薬をもらうというのは正しい方法で
はありますが、結局のところ治るまでには10日ほどかかりますので、単に目やにや充血
程度であれば、市販の医薬品目薬を常備しておくというのも間違いではありません。

             

このように、目やにや充血は、しっかり対処すれば10日前後で治りますが、放置して悪
化させると、角膜に潰瘍が生じたり、失明したりすることもありますので、必要以上に神
経質になることもありませんが、基本的な対策もせず放置するのは良くありません。

点眼薬などで、2週間ほど経過しても、良くならない場合は、他の病気が関係しているか
も知れませんので、できるだけ早めに眼科医を受診するようにして下さい。


 

 

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