気分が落ち込んでやる気が出ないときの心の切り替え方

気分が落ち込んでやる気が出ないときの心の切り替え方

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1.心の病の基本は自己治癒

人生には、仕事上の失敗や親しい人との別れなど、一瞬でネガティブな気持ちになるよう
な試練が多く待ち受けています。出だしから何かイヤなムードと思われるかも知れません
が、実は、これこそが人間が自分と真剣に向かい合い、自身を大きく成長させるための節
目となるのです。

             

このプロセスを構築した心理学者は何人かいますが、日本でもっともよく知られているの
がフィンク,S.L.の「危機モデル」で、心の整理に至る4つの段階を模式化したものです。

看護職に従事する人なら、常識の範囲だろうと思いますが、一般の人向きに確認しておき
ましょう。フィンクの危機モデルとは、衝撃期・防衛的退行期・承認期・適応期の4段階
を経て、新しい自己像や価値観が生まれるというものですが、実際のフィンクのモデルと
は、その内容面の解釈がかなり日本流にアレンジされているという指摘もありますが、参
考にするには悪くありません。

大切なものをなくしたり、仕事で大きな失敗をしたときなど、私たちの心は落ち込んだ気
持ちになります。この時期を「衝撃期」と呼びます。

その現実が受け入れられず、自分の行動への怒りや反省、将来の不安などの心理的な葛藤
をする時期が「防衛的退行期」です。

やがて、だんだんと心の整理ができてきて、現実を否定していても何も変わらないという
ことを悟り始める段階が「承認期」です。

そして、少しずつ穏やかさを取り戻し、事実を前向きに捉えて生きる糧としていくプラス
思考に変化していくのが「適応期」としています。

このことから言えることは、必死に頑張って短時間で元気になろうとしないこと、自然に
身をまかせ、自然な回復を基本にし、必要なら周りの人に救いを求めるのも有りです。も
っとも難しいのが防衛的退行期から承認期だろうと思いますが、精神的に追い込まれたと
きでも、フィンクの危機モデルを思い出すことで、この時期、酒に溺れたり、暴力行為に
及ぶようなことは回避できるかも知れません。

2.実践的な心の切り替え方

まずは、気持ちを切り替えるのが下手な人は、人より繊細な気質の人とされています。絶
対的なものではありませんが、当たらずしも遠からずといったところかも知れません。

そこで、イヤな気持ちのなかでも長引く感情の代表とされる、「怒り」「悲しみ」の2つ
の感情を切り替える方法を覚えておきましょう。

怒りの感情が込み上げてくると、それを自分で鎮めるのは難しいですが、怒り方のパター
ンを変えてみることで、場が和むこともよくあります。何が気に入らないかを、大声で怒
鳴る代わりに、穏やかに話してみるとか、怒り方もワンパターンではなく、レパートリー
を増やすことで、ずいぶん違ったものに変わります。

             

とても、そんな冷静ではいられないという場合は、怒りのきっかけとなっていることから
離れてみることも有効な方法で、場合によっては環境ごと離れてみることも検討してみま
しょう。

悲しみを切り替えるには、悲しみを長引かせる行動を控えることです。何それ?と思うか
も知れませんが、悲しみから抜け出せない人の多くは、自分で悲しみを持続させる行動を
とっていることが多いと言われています。

例えば、誰かにイヤな言葉を投げかけられて傷ついたとき、何度もその言葉のことを考え
ていたり、大切な人との別れの後々までも、別れを振り返っては悲しみに暮れるといった
ようなことを控えることです。

思い出のものを片づけたり、手放すことなど、気持ちを切り替えやすくすることです。

また、怒りや悲しみのイヤな気持ちとは具体的にどんな気持ちなのかに気付き、状況に応
じて対処していきましょう。簡単な方法としては、「体を動かす」「今の気持ちを紙に書
きなぐる」「思考を断ち切る(同じことを考え続けていることに気付いたら頬をつねって
思考を中断させるなど)」「いつもと行動を変えてみる」「好きな食べ物を食べてみる」
など自分に適した方法を考えてみましょう。私のお守りはバニラの香りです。


 

 

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