膝が痛む原因
膝が痛むと言っても、その原因も痛み方もさまざまですが、主な原因の１つに長期間にわ
たる膝への負荷があります。スポーツであっても仕事であっても、足を酷使する割にはあ
まりケアをしないで長年使い続けているような人は、関節などに構造的な問題が生じるこ
とがよくあります。
特にそのような仕事やスポーツをしていない人でも、普段の姿勢が原因で膝への負担がか
かっていることがあります。むしろ意識していない分、こちらの方が問題かも知れません。
カバンを持つ手と反対の方に重心がかかっていたり、何気なく立つているだけでもどちら
かに重心が片寄っているという、一種の癖のようなことが、片方の膝に余計な負担をかけ
ることで、慢性的に一カ所に体重がかかっていて、関節の構造を変えたり、軟骨をすり減
らせたりしてしまうことで、膝に違和感を感じるようになってきます。
次に、自分でも何となくわかっているようなことで、それほど深刻に考えていない原因が
あります。それはサイズの合っていない靴やハイヒールを履き続けていたり、片減りのし
た履物で不安定な歩き方をしているような場合も、膝への負担は大きくなります。
そして、肥満もまた膝の痛みを引き起こす原因になります。体重の３倍の重みが膝にかか
ると言われていますから、慢性的な肥満はもちろんですが、急激に体重が増えたようなと
きも要注意です。また、肥満とセットになっているのが運動不足による筋力の低下です。
運動をしないから太るということもありますが、太ももの筋力が低下すると膝を支える力
も低下することになりますので、当然のことながら膝への負担が大きくなりますね。
膝痛の改善方法
膝が痛む原因のなかで、自分の意識で何とかなりそうなことから先にとりかかります。
靴のサイズや片減りの問題はヤル気だけの問題ですので、その気になればいつでも出来ま
すね。肥満解消と太ももの筋力強化は、ウォーキングなどの軽い運動を継続することで、
ある程度は成果を上げることが出来ると思います。
この場合、歩行矯正器具を使うと、正しい歩き方で、正しい筋肉が付きますのでおすすめ
です。同時に、歩き方の癖なども矯正できるようですので、癖による間接負荷も軽減でき
て一石三鳥といったところでしょうか。
仕事などでやむを得ず膝に負担がかかってしまうような場合は、痛みを感じたら出来るだ
け早く痛みを取り除いて、別の場所に負担がかかることで別の痛みが生じないように注意
しながら、十分なケアをする習慣をつけましょう。
と言っても、何をどうすれば良いのか分からないという人も多いかも知れませんが、その
ようなときは塗ってマッサージするだけのクリームもありますので参考にして下さい。
また、寒い日や季節の変わり目など、気温の変化が激しいときには、膝の痛みも悪化しや
すいのですが、そのような経験はあるでしょうか？
それは寒さで代謝が落ち、血流が悪くなり、炎症が起きるからです。病院などでも体を冷
やさないようにと言われたことがあると思いますが、その意味がこれです。
ところが、ただ温めれば良いというものでもなくて、体温より低い温度で温めることが大
切です。体温以上のホッカイロなどで温めてしまうと、炎症反応が強くなってしまって、
逆に症状が悪化してしまうことにもなります。
ここは文字通りに受け止めて、温めるのではなく、冷やさなようにすることです。つまり、
サポーターや靴下などで体温を下げないようにするということです。
それほど難しいことでもありませんので、ぜひ痛みがひどくならないうちにできることか
ら始めてみて下さい。
