１．夜間頻尿の原因を知る

夜間頻尿と言っても、その原因は多く、特定しにくいのが厄介なと
ころで、ある意味、過活動ぼうこうや前立腺肥大といったように、
ちゃんとした理由のある方が治療法も確定しやすいことになります。
 
なので、ここでは、いわゆる「加齢」とかいう釈然としない理由の
夜間頻尿を取り上げてみましょう。
 
　　
 

そこで、最初にチェックしたいのが、頻尿が夜だけのものか、昼夜
を問わずかということです。
 
昼夜を問わず頻尿となる場合は、過活動ぼうこうや前立腺肥大、泌
尿器科関連のトラブルをかかえていることが多いので、まずは医師
の診断を仰ぐことです。
 

そして、４０代で約４割、６０代では８割にものぼると言われるの
が夜間頻尿で、これの原因が「加齢」という言葉で表現されている
ものです。
 
では、その「加齢」による原因とは何でしょう？
 
実は、加齢により心臓や血管の機能が衰え、重力で下がった水分が
心臓や腎臓にもどることができず下半身にたまってしまったものが、
就寝時に体を横たえることで本来の場所に戻り、尿量制限をしてい
る利尿ホルモンが分泌されてトイレに行きたくなるというのが、「
加齢」が原因の夜間頻尿です。
 
夜になると、足にむくみがあるという人は、下半身に水がたまって
いる可能性が高く、夜間頻尿の確率が高くなります。
 
　


 

２．加齢による夜間頻尿対策

何事でもそうですが、原因がわかると対策が立てやすくなります。
 
夜間頻尿も同じで、病気以外のものは「加齢」によるなどと言って
いるうちは手の施しようがありませんが、このように漠然とではあ
っても原因を特定できると対策はグンと立てやすくなります。
 
　
 
足を心臓より高くする姿勢やウォ―キング、ふくらはぎマッサージ
といった手軽にできることから始めることです。
 
就寝３～４時間前の入浴も、湯船での水圧や、湯上りの水分の蒸発
などで下半身にたまった水分を出やすくしてくれます。
 
当然のことですが、就寝前に利尿作用のある飲み物や水分の摂り過
ぎも控えることです。
 

ところが、これらの症状にも特に該当するようなところがなく、そ
れでも夜間にトイレで起きるという人も少なくありません。
 
そのような場合は、睡眠の時間はどうかを考えてみましょう。
 
　
 
意外かも知れませんが、夜間頻尿の原因が「寝すぎ」による不眠症
ということも少なくないのです。
 
「もう少し寝たい」と思うところで起きてみると、案外スンナリと
解決することも多いのが「加齢」が原因の頻尿トラブルなのです。
 

しかし、そうは言っても、確実に身体機能の低下もあり、若い頃に
は何でもなかったことが、なかなかできなくなるのも「加齢」とい
う壁になります。
 
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