キャンドルブッシュというお茶
一般的にはあまり知られていませんが、便秘やアレルギーの悩み持つ人、ハーブに興味の
ある人なら一度は聞いたことがあるかも知れません。カッシア・アラタとかゴールデン・
キャンドルとも呼ばれていて、便秘解消によく使われている薬草ですが、ろうそくのよう
に円柱形に黄色い花を美しく咲かせることで観賞用植物としても重宝がられています。
日本では「便秘」解消というイメージがありますが、その効能は「腰痛などの関節炎やリ
ウマチ」「水虫などの白癬菌」「皮膚湿疹」「梅毒・淋病などの性感染症」等の治療薬と
して民間療法で古くから利用されてきています。
主に、茎や葉を煎じたり、抽出液を直接塗ったりして利用されているようですが、日本で
は「下剤」としての一部の成分（センノシド）だけが注目されたことで、キャンドルブッ
シュは便秘解消というイメージが強いのです。
ただ、一方では、その即効性の下剤成分センノシドは飲み過ぎると「下痢」や「腹痛」を
引き起こすこともあり、厚生労働省が飲み過ぎによる被害報告を出したことで、キャンド
ルブッシュ茶は「危険」と考えている人も少なくありません。
しかし、これも服用者の０.１％～５％ 未満と報告されていますので、まぁ、このような
副作用はどのような薬品にでもあるレベルで、確率的にはむしろ低リスクで効果的と言え
る方かも知れません。問題なのは、キャンドルブッシュ茶は薬品ではなく、食品の分類な
ので、長期間にわたって飲み続けることに問題があると考える必要があります。
いずれにしても、薬効のある自然植物には「相性」があって、必ずしも万人に向くもので
はありませんし、例え食品であっても「症状が改善」されれば、そこで中止するのが基本
的な利用法なのです。
逆に考えれば、いくら飲んでも症状が改善されないサプリメントなどが多いなかで、飲む
だけでも注意が必要であるという厚生労働省の報告があるという自然食品なんて、それほ
ど多く存在する訳でもありませんので、正しい飲み方をできる人にはむしろおすすめでは
ないかと思います。
キャンドルブッシュ茶の飲み方
飲み方に注意が必要というくらいですから、少なくとも便秘に悩む人にとっては有難く、
役に立つことは間違いありません。そこで、その正しい飲み方ですが、キャンドルブッシ
ュ茶でもブレンド茶でも、初めて飲むときは少し薄めからスタートします。そして使用期
間は規則正しい排便習慣が出来上がるまでの短期間とすることです。目安としては２週間
くらいです。
次に、飲むタイミングですが、便秘解消のために飲むのですから、当然と言えば当然のこ
となのですが、トイレに行ける状況で飲むことです。日頃あまり効果のないサプリメント
などに慣れている人は甘く考える傾向にありますが、キャンドルブッシュは少し違うかも
知れませんよ。（笑）
ただ、頑固な便秘の悩みではないものの、自然な排便を心掛けたいと思う人にはキャンド
ルブッシュだけではなく、全身の健康にも考慮されてブレンドされた「快調茶」をおすす
めしたいと思います。便秘だけではなく冷えや美容にも役立つ成分が効果的に配合されて
いて、いわゆる「健康茶」と呼ばれる製品のイイトコ取りをしたようなお茶ですので、正
しく飲めば便秘以外にも嬉しいことがいろいろ期待できる可能性が大いにあります。