便秘の状態とは
便秘に対する定義というものが特にある訳でもありませんが、日本内科学会で
は「３日以上排便がない状態、または排便があっても残便感がある状態」を便
秘としています。そして、便秘症診療ガイドラインでは「体外へ排出すべき糞
便を十分量かつ快適に排出できない状態」とされています。
これらのことから、便秘とは単純に排便回数が少ないというだけではなく、残
便感や不快感がある状態も含まれていることになります。
これまで自分は便秘ではないと思っていた人も、便秘を自覚することになった
かも知れませんが、実はそれが大切なところで、便秘解消の第一歩は便秘を自
覚することにあります。
便秘を経験するのは女性の方が多いと言われていますが、便秘は「肌荒れ」「
腹部不快感」「食欲の低下」「イライラ」「痔疾患」など、日常生活にマイナ
スな面が多いので、自覚して予防することはとても意味のあることです。
便秘を自覚したら、その原因を知って改善することですが、よく便秘の原因が
列記された資料をそのまま読んで、全部実行しようとする人がいます。それも
まちがいではありませんが、あまり利口な方法でもありません。
まずは、自分に最も当てはまる原因を改善することから始めるのです。
主な便秘の原因は以下のようなものですが、あなたに当てはまるのはどれでし
ょうか？
・食物繊維不足
・食事量不足
・水分摂取不足
・筋力の低下
・ストレス
・がまんによる排便反射の低下
・内科系・神経科疾患
・投薬による副作用
といったところですが、消化器疾患や内科系、神経系疾患などは自分の努力だ
けでは難しいこともありますが、生活習慣や食生活の乱れに起因する便秘なら
その原因を改善するだけで良いのです。
便秘を改善する努力
ストレスや病気が原因である場合を除くと、ほとんどが食生活の改善で何とか
なるような気がしますよね。特に食物繊維は便秘解消になるだけではなく、心
疾患やガンなどのリスクも低下させる効果があると言われていますので、便秘
改善を機に積極的に摂取したいところです。
ただし、便秘解消に役立つのは、こんにゃく、海藻などの水溶性食物繊維で、
穀物、野菜、根菜類などの不溶性食物繊維は、あくまでも便秘解消後の「便秘
予防」として効果的で、頑固な便秘に不溶性食物繊維の大量摂取は逆効果にな
りますので注意が必要です。
とは言っても、どちらも過剰摂取は下痢など、また別の問題を引き起こす原因
になったりもしますので、自分に合った適量を知ることが大切です。
それ以外にも日常的に、水分の補給をしっかりする、適度な運動をする、生活
のリズムを整え、トイレに行く習慣をつけるなどが便秘解消のカギになります。
また、このようなタイプの、いわゆる体質改善的な問題の解消に役に立つのが
「漢方薬」です。
有名美容クリニックなどでも採用されて、ダイエットに欠かせない便秘対策で
も活躍しているという「漢方由来のお茶」もおすすめです。食物繊維も水分も
補給でき、血流の改善にまで貢献するというとても重宝なお茶だと思います。
いろいろ考えるのが面倒だとか、考えてもなかなか実行できないという人は、
せめてこのお茶だけでも試してみて下さい。意外な進展があるかも知れません。
