あせも(汗疹)ができる原因と予防・改善方法

あせも(汗疹)ができる原因と予防・改善方法

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1.あせも(汗疹)の原因

近年は空調設備の普及で、以前ほど多くはなくなりましたが、暑い時期を中心に皮膚に発
疹やかゆみが生じる病気のことを「あせも(汗疹)」と言います。大量の汗をかいて、そ
のまま放置すると、汗の通り道となるエクリン汗腺が、垢やホコリ、汗に含まれる塩分な
どで塞がってしまって汗を排出できなくなります。すると外に出られなくなった汗は、エ
クリン汗腺から真皮に漏れるようになり、そこで炎症が起きると赤い湿疹ができたり、か
ゆみが生じるようになります。このようになった状態が「あせも」と呼ばれています。

              

あせもは誰にでもできますが、なかでも肥満体系の人は、皮下脂肪が多く体内に熱がこも
りやすいため、多く汗をかき、あせもができやすいとされています。また皮下脂肪が多い
と首や下腹部など皮膚が重なり合っている部分がこすれてエクリン汗腺が塞がりやすくな
ることもあせもを生じやすくしていると言われています。

他にも、胸の大きい女性や乳房が垂れた形をしている人も、乳房と皮膚の間に汗がたまり
やすいためあせもの原因になりやすいようです。

ところで、あせもにもいくつかの種類があることをご存じでしょうか。あせもの生じる部
位や状態によって「水晶様汗疹」「光色汗疹」「深在性汗疹」に分けられています。水晶
様汗疹とは、皮膚の浅い部分に生じ、小さな透明の水泡が生じるタイプのあせもです。普
通はかゆみなどの症状は伴わないとされていて、赤ちゃんに多く見られるようです。

紅色汗疹は、もっともよく知られているタイプのあせもで、小さな赤い水泡が生じ、かゆ
みやヒリヒリ感をともないます。深在性汗疹は、エクリン汗腺の深い部分が詰まることで
生じるタイプのあせもです。見た目は皮膚が青白くなって盛り上がった状態の発疹で、特
にかゆみやヒリヒリ感などもないため、症状は軽そうですが、実はあせものなかではもっ
とも重症度の高いタイプで、体内に熱がこもり、熱中症症状、めまい、動悸、全身倦怠感
が出ることもあります。

2.あせもの予防と治し方

あせもを予防するには、皮膚を清潔に保ち、汗をかいたらこまめに拭き取ることが基本で
す。なので、出かけるときもタオルやハンカチなど、自分の汗の量に見合う汗拭き用品を
準備しておくことです。そして、汗をかいたあとには、できればシャワーで塩分やホコリ
などを洗い流すことですが、濡らしたタオルなどで皮膚についた汚れを拭き取るだけでも
そのまま放置するより、あせも対策としての効果はずっと大きくなります。

             

もちろん、吸湿性の良い下着や通気性の良い衣類を身に着け、汗をかいたあとは、できれ
ば着替えるというユトリがあれば良いかなと思います。

それでも、あせもはできるものではありますが、軽いものなら数日で自然治癒されること
が多いので、重症化を防ぐためにもしっかりあせも対策を実践しましょう。

ただし、赤みやかゆみを伴う場合は、肌を掻いたりせず市販の薬などを使って治すように
しましょう。この種のものに多いステロイド系の治療薬は困るという人には非ステロイド
系のパウダークリームがおすすめです。

あせもの場合は、原因も予防法もすでに良く知られていますので、特に問題になるような
こともないと思いますが、自分であせも対策を実践していても改善が見られなかったり、
かゆみなどの症状が長引くようなときは、皮膚科の受診も検討してみましょう。あせもを
掻いたりして伝染性膿痂疹などが起きている場合もあり、周囲の人にうつしてしまうこと
もありますので注意が必要です。


 

 

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