高齢者に糖尿病が多いのは糖代謝の老化が原因

高齢者に糖尿病が多いのは糖代謝の老化が原因

《本ページはプロモーションが含まれています》

1.糖代謝の老化とは

食事などから摂取した糖分はブドウ糖に変換されて、エネルギー源として血液に乗って全
身に運ばれています。そして、余ったエネルギーは肝臓や筋肉に蓄えられるようになって
います。エネルギーが不足(食事をしていないようなとき)すると、その蓄えられたエネ
ルギーが、少しずつ血液中に放出されて、血糖値を一定に保つ仕組みになっています。こ
の一連の流れのことが糖代謝と呼ばれています。

糖代謝が老化するとは、加齢による筋肉量の低下、脂肪組織の増加などでインスリンの効
果が現れにくくなります(インスリン抵抗性)。さらに、加齢によりインスリンの分泌量
そのものも低下しますので、ますます血糖値が下がりにくくなります。特に食後に上昇す
る食後血糖値を調整する追加分泌が低下しやすいため、自然と食後血糖値が高くなります。

また、高齢になると、社会活動量の低下、体力の低下、病気などで、全般的な活動量が低
下することで、消費エネルギーも低下します。しかし、それとは別に食生活は変わらない
という人が多く、必然的に血糖値が高い状態になってしまう傾向にあります。

つまり、糖分(主に炭水化物)の摂取量と体内で糖分を処理する能力の低下による差が血
糖値の上昇という形で現れてくることになるのです。早い話が、高齢になれば誰でも糖尿
病になる可能性が高くなるということですので、相応にエネルギーの摂取量を減らしたり、
消費量を増やす対策をしなければ、糖尿病と診断される可能性は非常に高くなります。

2.高齢者の糖尿病対策

高齢になると血糖値が高くなる基本的なメカニズムを説明してきましたが、ここからは、
具体的にどのようにすれば糖尿病を防げるのかという話になります。

50歳を過ぎるころから、高血糖(糖尿病)を指摘される人が多くなります。それは、糖
代謝の老化による自然な現象でもあるのですが、それが糖尿病の初期症状とよく似ている
のです。そのため、数値だけ追いかけていると、糖尿病と判定されることが多いですが、
だからといって、すぐにインスリン治療などを受けるのもどうかと思います。

決して放置して良いものではありませんが、高齢者の場合は教科書通り「血糖値が110
mg/dLを越えたら」という基準で考えると非常に厳しいものがあります。もちろん食
事内容を見直したり、定期的に運動をしたりして、できるだけ基準値に近付ける努力をす
ることは大切ですが、それでも空腹時血糖値で200mg/dLレベルでインスリン治療
というのもどうなのかなと思います。

その判断は、あくまでも本人の意思になりますので、どちらを選択すべきというものでも
ありませんが、まずはその前にセルフケアを通して血糖値と付き合ってみるというのも、
1つの選択肢なのかなと思います。

最初にやるべきことは腹八分目で、よけいな間食をしないことです。特に清涼飲料水など
味の付いている飲み物には注意しましょう。食事の模範は和食と言われていますので、会
席料理などを研究してみると良いかも知れません。

次は、就寝・起床・食事時間を毎日一定にすること、ウォーキングなどの軽い運動を取り
入れるようにしましょう。余力のある人はスクワットなど筋肉トレーニングも行うと、さ
らに効果的です。

そして、意外に盲点になっているのが水分不足です。人間の体の約6割が水分です。もち
ろん血液もその大半が水分ですので、水分が不足すると糖分の比率が多くなって、血糖値
も高くなります。1年中こまめな水分補給(コーヒー・お茶は不可)をしましょう。