セルフケアできないシミ
ある日、ふと見つけてしまった薄いシミでも、気になりだしたら「何とかして消したい」
と思いますよね。そこでいろいろなサイトで調べてみても「シミのできるメカニズム」の
詳細が中心で、最後におすすめ化粧品なんかが紹介されているというものが多いですね。
そんなシミ対策にはあまり興味がないという人のために、シミ対策のためのシミ対策をご
紹介したいと思います。（笑）
シミ対策でもっとも大切なことは「シミを効果的に予防する」ことですが、できてしまっ
たシミを消すためには、どうすればいいのかということがテーマですので「シミのできる
メカニズム」については省略しています。
まずは、シミにもいくつかの種類があって、自分で消せるシミと消せないシミがあること
を知ることです。「老人性色素班」「炎症性色素沈着」「肝斑（かんぱん）」はセルフケ
ア可能なシミですが、「そばかす」「脂漏性角化症」「花弁状色素班」は美容と付く名の
医療機関で治療を受ける必要があります。
シミというのは多少なりとも紫外線が関係しているのですが、セルフケアできないシミは
別の原因が強く関係しています。そばかすは「遺伝」的な原因によるものですし、脂漏性
角化症は「老人性イボ」と言えばわかりやすいと思いますが、加齢とともにあちこちにで
きる茶色や黒色のできものです。花弁状色素班は「日焼けを繰り返すこと」が原因ででき
るシミですが、自分で治すには少し難しいのでセルフケア不可に分類しておきます。
セルフケアができるシミ
セルフケアが難しいシミ以外が自分でもできるシミ対策の対象ですが、具体的にはどうい
うものかと言えば、老人性色素班というのが一般的にシミと呼ばれているもので、紫外線
や肌のターンオーバーの乱れなど、あちこちで紹介されているものです。
炎症性色素沈着というのは、傷やニキビ、虫刺されなどの跡に色素が沈着したもので、か
んぱんというのは女性ホルモンの乱れが原因と言われています。
かんぱんは、左右対称（例外もあります）にでき、日本人には比較的多いと言われていま
すが、紫外線よりも内面の問題が多いので、特に妊娠中、ピル内服中、更年期などにでき
ることが多いのですが、気が付いたら消えていたということもよくあります。
かんぱんに関しては、レーザーなどで取ろうとすると、逆に悪化する可能性もありますの
で、むしろセルフケアの方が効果的と言われています。
その方法は、ビタミンＣ、ビタミンＥ、トラネキサム酸の内服や美白美容液などを使って
みましょう。意外に早く悩みは解消するかも知れません。
炎症性色素沈着は、その名の通りニキビやケガなどの「炎症」が原因で起こるシミですの
で、沈着した色素をどのように消すかということが中心です。内服薬ならトランシーノ、
外用ならランテルノが有効と言われています。もちろん、ビタミンＣやビタミンＡが配合
されたクリームや美容液も合わせて使うのが効果的です。
最後は最もポピュラーな老人性色素班ですが、その原因は加齢と言ってしまえばそれまで
の話になりますが、いろんなところで紹介されているように「徹底した紫外線対策」Ｌ－
システインやビタミンＣ摂取による「ターンオーバーの回復」レーザー治療による色素除
去までさまざまですが、基本は「今より若くなることはないので、これ以上シミを悪化さ
せない」というスタンスで臨むことです。
何も若い人と張り合う必要はなく、同年代の人がどんどん劣化していくなかで、現状を維
持できれば、５年後には大きな差となるはずです。
つまり今以上に劣化しないという若返り法があるのです。
その方法は、紫外線対策を効果的にする、美白・保湿に効果的な美容液を使う、生活習慣
の見直し、食生活の見直しです。老人性と名の付くものは「復元より現状維持」という考
え方で、スキンケアも老化対策の一環として行うことが、実は、最も効果的なセルフケア
ということなのです。
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