１．肝臓の働きと数値とは

肝臓は大切な臓器と言われているものの、実際はどのような役割を
しているのかよくわからないという人が意外に多いようです。
 
肝臓の働きとは、代謝・解毒・胆汁の生成と分泌というのが主な働
きで、代謝とは食物から摂取した糖やタンパク質、脂肪をエネルギ
ー源として蓄え、必要に応じて供給する働きです。
 
　　
 
解毒とは、アルコールや薬品、老廃物などの有害物質を分解して無
毒化する働きで、それを溶かして流したり、脂肪の消化吸収を助け
る消化液でもある胆汁を生成して分泌する働きをしています。
 
肝臓は「沈黙の臓器」と言われるように、病気になっても自覚症状
がないので発見しにくいだけに、症状が出る前に肝臓を守るという
気持ちが大切なのです。
 
特に、急性のものより慢性の肝疾患に注意が必要と言われています。
 
お酒の飲み過ぎや食べ過ぎで、肝臓内に中性脂肪が溜まると、脂肪
肝になったり、それが原因で慢性的な炎症が起こり、肝硬変に進ん
だり、日本人に多いＣ型肝炎など、ウイルスを除去しようとして、
肝臓の細胞まで破壊されたりすることによって起こった炎症が、半
年以上続くと慢性肝炎という状態になります。
 
そして、その傷ついた肝細胞の修復が追いつかなくなると、肝硬変
や肝臓ガンにまで進行してしまうこともあるのです。
 
では、その沈黙の臓器と言われる肝臓の異変をどうして知るのかと
いうことになりますが、やはり健康診断などで定期的に検査を受け
るというのが一般的な方法になります。
 
　　　　
 
特に、家族に肝臓病患者がいたり、輸血を受けたり、急性肝炎にか
かったりしたことのある人や、お酒や薬の常用者は十分な注意が必
要です。
 
人間ドック受診での肝機能異常は、３人に１人の割合といいますか
ら、決して楽観視できる数字ではありません。
 
GOT(AST)＜３０U/L、GPT(ALT)＜３０U/L
を目標にして下さい。
 

２．肝臓を守るには

肝臓は８５％が壊れても働き続けることが出来ると言われているの
で、初めのうちは無症状なことが多いですが、それだけに「吐き気」
や「体重の減少」、「むくみ」、「黄疸」などの症状が出始めると、
さらに病気は深刻化していることになりますので、そのような症状
が現れる前に肝臓の負担を軽くするような対策が必要になるのです。
 
肝炎ウイルスやアルコール、薬などで肝細胞が破壊されると、炎症
を起こし、数週間から数カ月で倦怠感、食欲不振、白目や皮膚が黄
色っぽくなる黄疸の現象などが現れます。
 
　　　　　
 
急性肝炎の場合は、安静にして食事療法などで症状が治まることも
ありますが、症状が重い場合は入院して点滴やウイルス排除などの
治療が必要になります。
 
あまり極端ではないので、見逃しやすいこともありますが、食欲が
ない、疲れやすい、吐き気がするなどの自覚症状があるときは、炎
症が続いている状態であることも多いので、病院で適切な処置を受
ける必要があります。
 
そのまま放置すると、肝臓の働きがどんどん低下して、機能が回復
しなくなり、肝臓ガンに発展することもあります。
 
沈黙の臓器が騒がしくなる前に、肝臓を酷使しているという心当た
りのある人は、テレビでも紹介されていたのでご存知の人も多いか
も知れませんが、「秋ウコンホワイト」という肝臓のお守りをおす
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