心因性疼痛の原因と症状、治療へのアプローチの仕方

心因性疼痛の原因と症状、治療へのアプローチの仕方

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1.心因性疼痛の原因と症状

心因性疼痛とは、身体的に損傷や病気がある訳でもないのに痛みを感じる状態のことを言
います。つまり、心理的なストレスや感情的な問題が原因であることが多く、慢性的な痛
みの症状の原因となっていることがよくあります。

心因性疼痛が起きるメカニズムとしては、感情やストレスを処理する脳の領域(扁桃体)
が活性化すること、ストレスや不安・恐怖などの心理的要因による感情が無意識に抑圧さ
れること、中枢神経系が通常とは異なる反応を示すことで痛みの信号を感知しやすくなる
こと、などがあります。

性格的には、アレキシサイミア(失感情症)傾向がある人に多いと言われていますが、痛
みは加齢とともに鈍感になって、痛みへの耐久性もついてくることから、疼痛性障害が認
められる年代は30~40代がもっとも多く、女性の割合は男性の2倍以上と言われてい
ます。

疼痛が心因性であるかどうかは、気晴らしをしても症状に変化が見られない、鎮痛薬を使
っても症状が変わらない、といった場合は心理的な要因によるものと考えられます。

つまり、身体的な痛みの感じ方はそのときの感情や状況によって大きく変わります。例え
ば、趣味を楽しんでいるときと、仕事をしているときでは、同じ痛みを受けてもその感じ
方は大きく違います。しかし、楽しいことをしても、鎮痛薬を使っても、症状に変化が見
られないという場合は、身体的な疼痛ではないと推測することができるのです。

2.心因性疼痛の治療の仕方

病院へ行くと、その症状に合った薬物治療が行われることが多いですが、その場合も含め
て、精神療法や生活習慣などの治療も行わなければ克服することはできません。つまり、
自分の内面と向き合う必要があるのです。

まずは、疼痛性障害と診断されても、病気だから仕方ないと逃げてしまわないこと(疾病
利得)です。自分自身のストレスや困難な課題から目を逸らさないで、まっすぐに向き合
って行くように努めることです。

次に、痛みがある中で運動したくないと思う気持ちは分かりますが、疼痛治療には運動療
法というものがあって、その効果もすでに実証されていますので、日常の生活スタイルの
なかで、無理のない範囲で運動ができるような工夫をしてみましょう。

また、禁煙・減量をめざし、人工甘味料なども使用しないように注意しましょう。

薬物治療を好まない人には鍼灸治療もおすすめです。この場合も、原因となるストレスな
どの元となる環境を変えることは同じですが、鍼灸では痛みの感覚を司る脳に有効に働き
ストレスや不安による痛みの発症を防ぐ効果が期待できるとされています。施術後は症状
が改善することが多いと言われていますが、ストレスの元になる環境に変化がなければ、
数日で元に戻ってしまい、長期的な治療になってしまいますので、鍼灸治療と同時にスト
レスや不安の元となる環境を改善するように努めましょう。

そして、心因性疼痛の場合は、痛い部分に意識を集中させると、余計に痛みを感じるよう
になると言われていますので、なるべく痛みのことは考えず、症状について過度に調べる
こともやめましょう。何せ、病院で検査しても異常がないのが心因性疼痛ですので、素人
がどんなに調べても納得の行く回答は見つかりません。むしろ精神が興奮してしまって、
余計に症状が悪化することもありますので注意しましょう。





 

 

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