原因不明の体調不良・不定愁訴の代表的な症状と対処の仕方

原因不明の体調不良・不定愁訴の代表的な症状と対処の仕方

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1.不定愁訴の原因と症状

不定愁訴とは、医学的な診察や検査では特定の病気が見つからないにもかかわらず、さま
ざまな自覚症状を訴える状態のことを言います。いわゆる、原因不明の体調不良といわれ
るものですが、多くの場合、ストレスや生活習慣の乱れ、自律神経の不調などを原因とす
る症状と言われています。一般的には女性に多いとされていますが、近年は男性にも増え
ていると言われています。

よくある症状としては、頭痛・筋肉痛・腰痛・不眠・めまい・疲労・腹痛・食欲不振など
ですが、他にもさまざまな症状が現れます。本人にとってはかなり辛い状態であるのです
が、病院へ行っても異常がないということになりますので、周囲の人の理解を得られにく
いことも悩みの1つになっています。

症状の現れ方も、ひとつの症状が長期的に続くものから、複数の症状が不定期に現れるも
のまでさまざまで、内容も身体的なものから精神的なものまで、幅広く見られます。女性
に多いとされるのは、女性はホルモンバランスの影響を受けやすいためと言われています。

近年では、パソコンやスマートフォンの普及で、これらのデジタル機器の長時間使用によ
る目の疲れ、肩こりに加えて、無意識に取り込まれる情報過多によるストレスの蓄積など
も不定愁訴の原因の1つと考えられています。

このように、不定愁訴は年齢・性別・職業に関係なく誰にでも起こり得る身近な問題で、
症状の現れ方や程度には違いがあるものの、成人の約30%は不定愁訴を経験していると
いう報告もあります。

2.不定愁訴の対処の仕方

病院へ行っても異常が見つからない原因不明の体調不良が不定愁訴ですので、改善しよう
と思ったら、病院へ行っても無駄であることは分かりますね。そこでセルフケアの仕方と
しては何があるかを考えることになります。

不定愁訴を引き起こす原因はいろいろありますが、その中でも最大の要因とされているの
ストレスです。ストレスは自律神経やホルモンバランスに直接影響を与える因子と言わ
れていて、ストレスによりホルモンバランスが乱れると自律神経のバランスも崩れ、筋肉
や血流、内臓の働きが低下したりするようになります。このようにして現れた症状が、病
院の検査では異常がなく、それでも何となく体調が悪いという不定愁訴の症状ということ
になるのです。

ホルモンバランスが乱れる要因は女性に多く、月経周期や更年期などホルモン分泌が大き
く変化するときに自律神経も乱れやすくなりますが、ここは生理現象ですので致し方ない
として、ストレスを受け続けることで副腎から分泌されるストレスホルモンは何とかしな
ければならないところです。仕事や人間関係などの精神的なストレスや疲労・睡眠不足・
騒音・光などの身体的なストレスをできるだけ長時間蓄積させないようにしましょう。

具体的には、不規則な生活、不規則な食事、運動不足などを見直して体のリズムを整え、
スマートフォンやパソコンの長時間使用を工夫してみるといったことから始めてみましょ
う。人間関係などの精神的なストレスは、運動をしたり、気分転換につながる趣味を持っ
たり、旅行をしたりといったことで、自分に合ったことに興味を持つようにしましょう。

精神的にストレスで追い詰められていると感じたら、とりあえずは落ち着いて深呼吸をし
て、少し大きな視野でものごとを捉えるようにしましょう。ストレスを感じているときは
往々にして視野が狭くなっていることが多いようです。つまり、嫌なところや悪いところ
だけを見ていると、精神的な苦痛はどんどん大きくなってしまいます。物事には嫌なとこ
ろも悪いところも、良いところも好きなところもたくさん有って、視野を広げて見れば、
嫌なところも悪いところも、全体の一部に過ぎないと分かります。この時点で、すでにス
トレスと感じなくなっていることが多いのです。

このような心境になったときには、不定愁訴の自覚症状も消えていることが多いようです。





 

 

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