1.骨粗しょう症のサイン
加齢とともに骨も弱くなるという理屈は何となく理解できると思いますが、骨が弱くなっ
て、内部が麩菓子のようにスカスカになってしまう状態のことを骨粗しょう症と言います。
骨が弱くなる(骨密度が低下する)理由はいろいろありますが、なかでも骨粗しょう症の
危険因子とされている主なものに、加齢・閉経(女性)・ダイエット・喫煙・飲酒・薬剤
などがあります。特に閉経後の女性に多い傾向にあります。

骨粗しょう症になると、つまづいて手や肘をついたような時に骨折しやすくなったり、と
きにはくしゃみをしただけでも、その衝撃で簡単に骨折してしまうこともあるのです。
ところが、本人は骨粗しょう症になっていても、特に痛みがある訳でもなく、見た目に大
きな変化が現れることもなく、自覚症状がないといった状態のため、骨折してはじめて気
が付くという人も少なくありません。
閉経により女性ホルモンが減少すると、急激に骨密度が低下して骨粗しょう症になりやす
いと言われていますので、40代からの女性はこれまで以上に骨密度に注意を払う必要が
あります。骨粗しょう症になると、骨折しやすいだけではなく、回復にも時間がかかるこ
とになりますので、まずは骨粗しょう症の予防に努めることが大切です。
若い人の骨密度の70%以下まで低下すると骨粗しょう症と診断されますが、そこに至る
までには、多少の変化も見られますので、まずは加齢とともに骨は弱くなるものと自覚す
ることが必要です。すると、昔より少し身長が低くなったとか、腰(背中)が曲がってき
たといった骨粗しょう症の初期のサインにも気付くことができるようになります。
2.骨粗しょう症の改善法
どのような病気でも同じですが、骨粗しょう症も早く気付けば、それだけ回復も早くなり
ます。骨折によって骨粗しょう症が分かった場合は、まずは骨折の治療をするため、その
期間は骨が強くなることはありません。
骨折してしまった場合は、医師の治療を受け、骨密度を上げるような指導を受けることに
なると思いますが、まだ骨折することなく骨密度の低下(骨粗しょう症)が分かったとき
には、できるだけ早く回復に向けた対策をするようにしましょう。

日常生活でもっとも取り組みやすいのがウォーキングです。ただ歩くだけですが、実は歩
く刺激で骨にカルシウムが沈着しやすくなりますし、血流が良くなることで骨芽細胞も活
性化されるのです。なので、まずは1日30分~1時間は歩くことを習慣にしましょう。
次は、食事です。人間の体は食べたもので作られていますので、栄養バランスのとれた食
事にプラスカルシウムを意識するようにしましょう。よく、骨にカルシウムということで
牛乳ばかり飲んでいる人がいますが、骨はカルシウムだけでできている訳でもありません
ので、栄養バランスの良い食事を心がけるようにして下さい。
また、ビタミンDも骨形成に必要とされていますが、これはウォーキングをしていれば、
それでも十分補えます。一般的に日光を浴びる時間は、顔と手を露出した状態で1日15
分ぐらいと言われています。直射日光は困るという人は木陰で30分、冬なら1時間程度
と言われています。
他にもいろいろな骨密度を上げる方法が解説されていますが、私の経験上では、まだ骨折
していない状態で骨密度が下がっているレベルなら、食事とウォーキングだけでも問題な
いのかなと思います。