1.円形脱毛症の原因と初期症状
円形脱毛症と言えば、頭部に円形や楕円形の脱毛班が生じる状態をイメージする人が多い
と思いますが、実は、眉毛やまつげ、あごひげ、腋毛など、全身毛のあるところどこにで
も発生します。
もしかしたら、と過去に経験した脱毛症状を思い出した人もいるかも知れませんが、円形
脱毛症は自覚症状がないのが普通で、たまに症状の進行中に短く太い硬毛が出ることがあ
ります。また、爪に針で突いたようなクボミが現れる(点状凹窩)こともあります。
円形脱毛症の典型的な脱毛は、コインのような丸い脱毛(単発型)ですが、他にも円形脱
毛班が2つ以上発生する多発型、脱毛班が結合して拡大する多発融合型、後頭部や側頭部
にできる蛇行型、頭部のすべてが抜けてしまう前頭型、眉毛や腋毛などの体毛も抜けてし
まう汎発型などがあります。

円形脱毛症になりやすいとされているのが、10代~20代の女性ですが、実際はそれほ
ど顕著な差がある訳ではなく、男女ともに、どの年代にも起きる可能性があります。
以前は、円形脱毛症の原因はストレスと考えられていたときもあり、10代~20代の女
性に多いというイメージですが、実はストレスは円形脱毛症の直接の原因というより、円
形脱毛症発症の間接的な誘因と考えられているのです。円形脱毛症の原因は、Tリンパ球
の異常による自己免疫疾患の1つです。
強い精神的なストレスにより、自己免疫疾患や内分泌疾患が引き起こされた結果、脱毛が
発症しやすくなるという考え方です。
円形脱毛症になっても、脱毛班の少ない場合は、何もしなくても自然に治ってしまいます
が、抜けている範囲が広いほど回復にもも時間がかかります。
2.円形脱毛症の進行を防ぐには
円形脱毛症に気付いたら、まずはその脱毛が進行中なのか回復中なのかをチェックしてみ
ましょう。円形脱毛症の部分の抜け毛をチェックして、先の細くなった萎縮毛の形状をし
たものが多ければ進行中です。逆に、少なければ自然治癒段階にあると考えられます。

また、現状では脱毛班が1つであっても、抜け毛が多く、萎縮毛がたくさん見つかるとき
は、多発型~前頭型へと進展する可能性もありますので、早目に皮膚科を受診しましょう。
円形脱毛症の進行を防いで早く治すには、まずは「清潔で健康な頭皮を保つ」ことを心が
けましょう。抜け毛を恐れて洗髪をしなかったり、逆に洗髪のし過ぎで頭皮の健康状態が
悪化しないように、1~2日に1回、38℃のぬるま湯でやさしく洗い、しっかり水分を
タオルでとるようにし、必要ならその後にドライヤーで乾かすようにしましょう。
また、髪の毛の材料は硫黄を含んだタンパク質(ケラチン)ですので、白身の魚、鳥のさ
さみ、乳製品、卵、大豆製品などを意識して摂るようにしましょう。同時にジャンクフー
ドや清涼飲料水などの摂取を控えることも大切です。
そして、髪の毛の成長や頭皮の新陳代謝を改善するために、質の良い睡眠が必要です。特
に回復期に健康な毛を生やすためには必要とされています。
な成分を合理的に配合されたサプリメントなどで補強するのも1つの有効な方法です。