1.高齢者の骨折の原因
骨折は条件が揃えば誰にでも起こりますが、高齢になると予期せぬところで骨折するとい
ったことが増えてきます。それは、加齢とともに筋力が衰えて転びやすくなること、骨粗
しょう症になり骨が折れやすくなっていること、食事摂取量の減少による脂肪や筋肉量の
低下で骨を守るクッションが少なくなっていることなどに原因があると言われています。
これらのリスク因子が大きいほど骨折リスクも高くなるのですが、上腕骨近位端骨折(肩)
・橈骨遠位端骨折(手首)・大腿骨近位部骨折(太ももの付け根)・脊椎圧迫骨折(背中
や腰)といった部位の骨折が特に高齢者に多く見られる骨折となっています。

高齢になると、筋力の低下やバランス機能の低下など、全体的な身体機能の衰えから、ち
ょっとしたことでバランスを崩し転倒しやすくなります。そのような時に、肩から落ちれ
ば上腕骨近位端骨折、手をついて体をかばおうとした衝撃で手首が骨折すると橈骨遠位端
骨折、尻もちをついたり、ねじれるような倒れ方そしたときに太ももの付け根が骨折する
場合を大腿骨近位部骨折と言います。
脊柱圧迫骨折は、上下方向から力が加わることで起きる骨折で、一般的には尻もちをつい
たり、高所から落下したときに起きる骨折とされていますが、高齢者の場合はその多くが
骨粗しょう症によるものと言われていて、症状が進行していれば、くしゃみをしただけで
も骨折することがあるようです。特に骨粗しょう症は、更年期以降の女性に多く発症しま
すので、更年期対策の1として骨粗しょう症予防にも取り組む必要があります。
2.高齢者の骨折予防法
高齢者の骨折原因からも分かるように、まずは転倒しないような体作りをすることが骨折
予防の基本です。筋肉量・筋力を強化して転びにくく、骨粗しょう症を予防して折れにく
い骨を作ることです。
筋肉量を増やし、筋力を強化するにはウォーキングなどの軽い運動がおすすめです。また、
栄養バランスを考えた食事を摂り、特にタンパク質やカルシウムなどのミネラル類を意識
することです。

骨粗しょう症予防に牛乳(カルシウム)と考える人が多いですが、骨密度を増やして丈夫
な骨を作るには、1にも2にも「運動」です。と言ってもハードな運動ではなく、ウォー
キングなどの軽い運動で十分です。但し、骨粗しょう症予防の場合は、水泳やサイクリン
グなど、骨に刺激を与えることができない運動は意味がありません。すべてに有効で誰に
でもすぐに始められる運動は「ウォーキング」ということになります。
そしてもう1つ、安全な環境作りも大切です。いわゆるバリアフリーという環境ですが、
予算の問題もあると思いますので、どこまでということは難しいですが、手すりの設置程
度なら比較的安く上がりますし、近年はバリアフリーリフォームの資金補助をしてくれる
制度もありますので、関連部所に相談してみると良いかも知れません。
をめざしてみましょう。歩行訓練をしてくれるリハビリ施設などもありますが、私はある
程度の筋力がつくまでは自宅で電動ステッパーなどを使ってトレーニングすることも選択
肢の1つかなと思っています。
