1.貧血の症状と原因
貧血と言えば、その多くの原因は「鉄不足」で、症状としては「めまい・立ちくらみ」な
どをイメージする人が多いようですが、鉄欠乏性貧血の場合は、爪がもろくなり、些細な
刺激でもボロボロと割れやすくなる傾向にあります。

爪の成分はタンパク質なのに、酸素を運ぶヘモグロビンが少なくなるのとどんな関係があ
るのか疑問という人もいるかも知れませんが、そもそもヘモグロビンというのは、鉄を含
むヘムという色素とタンパク質が結合(ヘムタンパク質)してできたものなのです。
これまでは、貧血=鉄不足というのが一般的な考え方でしたが、それで「鉄」を補給して
も貧血が治らないという人も増えていて、さらに詳しく検査をしてみると、血液中の総タ
ンパク値や肝臓で合成されるアルブミンというタンパクが少ないことが分かりました。つ
まり、鉄欠乏性貧血の改善には、鉄とともに良質なタンパク質も必要になるということな
のです。もちろん、それ以外の栄養素もバランス良く摂る必要はありますが、貧血と爪は
無関係ではないということがお分かりいただけたでしょうか。
鉄欠乏性貧血は女性に多いと言われていますが、それは女性の「ダイエットや偏食」「月
経過多」「妊娠・授乳」など、鉄不足の原因となる要素が女性に多いということです。月
経のある女性は、毎月約30mgの鉄を失っているということなので、意識して補給しなけ
れば減る一方になります。そのようなときにダイエットなどをしていては鉄が不足するの
も当然の結果ということになります。
2.鉄不足の予防方法
まずは、食事による鉄の補給ですが、食品に含まれる鉄は「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があ
ります。ヘム鉄は吸収されやすく、非ヘム鉄は消化吸収されにくいと言う話を聞いたこと
があると思いますが、その通りで、ヘム鉄の吸収率は約20%、非ヘム鉄の吸収率は約3
%と言われていますので、違いは歴然としています。
ただ、ヘム鉄は「肉類」「魚類」「内臓類」、非ヘム鉄は「卵類」「豆類」「野菜類」と
いうことなので、肉系が苦手という人には厳しいかも知れません。

ここまでのところは、すでに知っている人も多いと思いますが、貧血対策としては、鉄と
同様に「タンパク質」の摂取も大切になります。実際のところはどの位必要なのかと言え
ば、卵1個、魚1切れ、肉80g、豆腐半丁が1日の摂取量の目安のようです。
貧血は鉄不足も然る事ながら、タンパク質という点でも不足している人が多いのではない
かと思われます。鉄分が足りていても貧血になる、タンパク不足の貧血のことを「非鉄欠
乏性貧血」というのだそうです。鉄とタンパクが結合してヘモグロビンになっていますの
で、月経で失われるのは鉄だけではなく、タンパク質も一緒に失われているということに
なるのです。なので、月経のあるうちは、貧血であってもなくても、意識して「鉄」と「
タンパク質」を摂取することが貧血予防のポイントになります。
偏食気味の人などは、鉄分補給サプリなどを活用することで対策をしておきましょう。