1.胃酸過多とは
私たちが食べた食物を消化するときに適量の胃酸が分泌されます。しかし、胃に負担のか
かるような生活を続けていると、そのバランスが崩れて胃酸の分泌量が多くなってしまう
ことがあります。つまり、胃粘液で中和し切れないほど胃酸が多くなると、胃酸によって
胃に炎症が起きるようになり、それが「胸やけ」や「胃もたれ」といった自覚症状を引き
起こすことになるのです。

胃に負担がかかる生活とは、脂質・糖分・アルコールなどが多い食事、ストレス、喫煙、
刺激物、長時間の空腹、睡眠不足などが代表的なものと言われています。胃酸過多になる
と、酸が胃から食道に上がってくるようになります。その酸が食道の粘膜を刺激して出る
症状が「胸やけ」ということです。更に上まで(食道から喉まで)上がってくると、喉の
違和感や「喉のつまり感」「声がれ」といった症状を感じることもあります。このように
胃酸が増えすぎて逆流する病気のことを「逆流性食道炎」と言います。
本来、日本人には逆流性食道炎は少ない病気とされていましたが、食生活の変化や、仕事
スタイルの変化、ストレスの蓄積などによって、この病気も年々増える傾向にあると言わ
れています。
逆流性食道炎の症状である喉の「つかえ感」や「違和感」などは、近年、増加している「
食道がん」の症状とも似ていますし、逆流性食道炎が重症化すると食道がんが発生しやす
いとも言われていますので、例え胸やけであっても、不快な症状が長期化するような場合
は、できるだけ早目に病院で治療を受けるようにして下さい。
2.胸やけの対策
軽い胸やけを自覚した場合は、まずは日常生活上での対処の仕方を覚えておきましょう。
最も多いのが、脂っこい食事、肥満、ストレス、食べてすぐ寝る、などです。

脂っこい食事と言えば、天ぷらや焼肉などをイメージするかも知れませんが、ハンバーガ
ーやフライドポテトなどファストフードで手軽に食べれるものは、だいたいが脂っこいも
ので出来ていて、しかも野菜などが非常に少なくなっています。また、コンビニ弁当など
も食材が長持ちするように油で揚げてあるものが多かったり、インスタント食品も脂質の
多い食品になります。ただ、多忙な社会人の昼食には人気のあるものが多いので、ある程
度はそれも仕方ないことかも知れませんが、夕食もそのペースではちょっと問題です。昼
にハンバーガーなどで済ませた場合は、夕食は野菜やタンパク質を中心とした食事で腹八
分目を意識するようにしましょう。
付けるような服装は避けることです。また、慢性的な便秘も胃液の逆流に関係しているこ
とが多いので、市販の緩下剤などを上手に活用しましょう。
肥満は誰もが難しいと思われるかも知れませんが、夕食を腹六~八分目にすることと、で
きるだけ乗り物を使わない生活を意識するだけでもかなり効果が現れますので、まずはそ
の辺のところから取り組んでみて下さい。もちろん、時間にゆとりがあれば、週に2~3
回のウォーキングや軽い運動もできれば更に効果的です。
そして、胸やけが長期にわたって続くとき、食べ物が胸につまる、食欲がない、体重が減
るといった症状があるような場合は、迷わず病院で診察を受けるようにしましょう。