免疫とは今の健康状態を表し免疫力とは根拠のない言葉

免疫とは今の健康状態を表し免疫力とは根拠のない言葉

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免疫力という怪しい言葉

免疫力という言葉を知らない人はいないくらい有名ですが、免疫力とは何かと聞かれると
正しく答えられる人はほとんどいません。それもそのはずで、免疫力などという言葉その
ものが根拠のない曖昧な言葉なのです。

免疫というのは、私たちの体に侵入して増殖をしようとする細菌・カビ・ウイルス・寄生
虫などから体を守ろうとするシステム全体のことを言います。つまり、異物が体内に侵入
してくると、その異物のもつ成分に反応して排除しようとします(自然免疫)。そして、
そこから得られた情報をもとに、より複雑なシステムを通して「免疫記憶」を形成し、2
回目の感染を許さないように備えます(獲得免疫)。

もちろん、体内に侵入する異物の種類によって、その排除方法も活躍する細胞組織もさま
ざまですが、人間の持つ総合力で侵入した異物を排除し、記憶し、2回目からの侵入を許
さないといった体に備わった防衛機能を最大限活かして体を守るために活動するためのシ
ステムのことを免疫というのです。

     

簡単な説明ですが、免疫というもののアウトラインが理解できたでしょうか?すると、よ
く見聞きする「免疫力をアップして病気に備える」といったようなことは、システムの何
をアップすれば免疫力がどう上がるのか全くわかりません。

免疫力とはシステムの総合力のことなので、これがアップするということはシステム全体
が活性化しているということで、その意味するところは病気が重症化して死に直面してい
るということに他なりません。それ以外には免疫細胞が活発に活動し過ぎて、異常に強い
反応を起こすことで「アレルギー症状」を引き起こしている場合です。

このように考えると、特定の異物に反応する免疫力をアップするということは、それに関
わるあらゆる細胞の分析が可能で、すべての抗原に対する免疫機能をアップすることがで
きたということで、それは健康に役立つというより、システムが暴走してアレルギーなど
の免疫疾患を引き起こすことの方が大きな問題になってしまいます。

もうお分かりですね。免疫力というのは、雰囲気だけで使われていて、その意図する対象
も定義も特定できない曖昧な表現なのですが、日本人はとかくこのようなファジーな言葉
を好む傾向にあるようです。

免疫機能の低下と回復法

免疫機能というのは、体の持つ総合力による防衛システムのことであることが分かれば、
その機能を低下させないためには「十分な睡眠」「バランスの良い食事」「ストレスの解
消」「適度な運動」といった、もう誰でも知っている健康的な生活をすることです。

その結果、体温が上がることはあるかも知れませんが、「体温が1度上がれば免疫力が数
倍上がる」といったこととは意味が違います。体温だけ上げる努力をしてもシステム全体
の機能が上がる訳でもありませんし、そもそも「免疫力」という言葉そのものが曖昧なも
のなのですから、それが数倍上がるということ自体がおかしいと思わなければなりません。

          

先に書いたように、免疫に関わる機能を強化する方法は「日常生活」にあります。分かり
やすい例としては「ヘルペス」などを経験した人は多いと思いますが、これは疲労やスト
レスなどが原因で免疫システムの機能の一部が正常に働いていないことによるものです。

このような時は、免疫力を強化するサプリなどではなく、十分な休養と栄養の補給、適度
な運動などで「健康的な生活」を取り戻すことです。そのために必要なものがあるとすれ
ば、日本人が絶対的に不足しているミネラル類を補うことです。

最後に、免疫力という言葉は医学用語ではありません。なので、免疫力が上がったとか下
がったという根拠は何もありません。しかし、どうかするとお医者さんまで使ってしまう
というほど市民権を得た言葉でもあり、状況説明にはとても利用しやすいという利点があ
ります。ということは、根拠のない説明しやすい言葉(詐欺)の王道でもある訳です。

免疫力を連発するサプリメントなどには十分注意して下さいね。(笑)



 

 

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