１．ポイントはバター

最近は、とかく健康とオイルがブームになっていて、スーパー店頭
でも、亜麻仁油、エゴマ油、オリーブオイルなどがズラッと並んで
います。
 
そして、今、もうひとつ先を行くオイルとして注目されているのが
「ＭＣＴオイル（中鎖脂肪酸）」で、１００％中鎖脂肪酸で出来て
いるオイルのことです。
 
中鎖脂肪酸と言えば、ココナッツオイルというほど有名ですが、実
は、ココナッツオイルの中鎖脂肪酸は約６０％で、そのココナッツ
オイルやパーム核油から中鎖脂肪酸のみを抽出したのがＭＣＴオイ
ルです。
 
　　　
 

ひとつ先をゆくというと、最近開発されたような印象を受けますが、
医療現場では、もう４０年以上も前から栄養補給素材として使われ
ていて、その応用型として最近のＭＣＴオイルブームがあります。
 
なので、ブームと言っても、もうすでに医療現場では十分な実績が
あり効果は疑いのないところなので、人気だけが先行する流行とは
少し違います。
 

では、中鎖脂肪酸とはどういうものかということですが、一般的な
サラダ油やゴマ油などは長鎖脂肪酸といい、その違いはエネルギー
化と吸収、分解の早さです。
 
実際、長鎖脂肪酸の５倍とも言われ、高齢者や手術後の消化吸収機
能が衰えているような人でも効率よく栄養を摂取できることになり
ます。
 
そして、この吸収と分解の早さが、ダイエットにも非常に効果的な
役割を果たすことになります。
 
　　　
 
一般的な長鎖脂肪酸は、まず体内に貯蔵され、血中のブドウ糖が不
足したときに初めてエネルギーとして分解されることになりますが、
飽食の時代と言われる現代では、糖分過多はあっても不足すること
は少なく、脂肪が蓄積されるだけというのが現状なのです。
 
ところが、中鎖脂肪酸は小腸で吸収されて、すぐに分解されてエネ
ルギー化されるため、脂肪として体内に蓄積されにくいだけではな
く、何と、そのエネルギーはブドウ糖に優先して消費されることに
なるのです。
 
更に、驚くべきは、その中鎖脂肪酸を消費した後は、ブドウ糖では
なく、体内に蓄積されている脂肪も優先的に使用するというのです。
 
ここまで読まれて、ダイエットに関心を持っておられる人なら、も
うお気づきかも知れませんね。
 

 
そうです、「ケトン体」化していることになります。
 
本来、ケトン体はブドウ糖が不足して、初めて脂肪から分解された
エネルギーを使うことで起こる現象ですが、ＭＣＴオイルがあると
ブドウ糖が残っていてもケトン体化することになるのです。
 
極論すれば、絶食状態でケトン体化するか、普通に食べてＭＣＴオ
イルでケトン体化するか、どちらがダイエットしやすいか、もうお
解りですよね。（笑）
 

２．話題のバターコーヒー

すでに解説している通り、ブドウ糖に優先するケトン体エネルギー
を活用するダイエット方法が「バターコーヒー」ということになる
のですが、これはＭＣＴオイルをバターに置き換えているだけで、
当然ＭＣＴオイルコーヒーでいいのです。
 
　
 
脂を食べると太ると言われているのに、バターなんてと思われたか
も知れませんが、グラスフェッドバター（放牧牛から搾取したバタ
ー）もＭＣＴオイルということで、ダイエットには最適の脂という
ことになります。
 
そして、もう１つ覚えておいて欲しいのは、脂を食べ過ぎると、太
るより下痢をして体内に残りに難いということです。
 
焼肉などで脂の多い肉をたくさん食べると下痢をした経験があると
思いますが、脂は体内に残りにくく排出されやすいものなのです。
 
　
 
逆に、甘い物は別腹と言われるように、炭水化物はいくらでも脂肪
として蓄えられるので、ご飯の後にケーキなども平気で食べられる
のです。
 
ここまで理解できると、ＭＣＴオイルがダイエットに最も簡単で、
苦労なく始められるということは誰にでも理解できると思いますが、
問題はＭＣＴオイルをどうするかということかも知れません。
 
そこで、インスタやブログでＭＣＴコーヒーダイエットに成功して
いる皆さんを追跡していると、おもわずニンマリしてしまうような
ものに出会いました。
 
ぜひあなたも、まずは１０kg減量に挑戦してみて下さい。