１．小指が曲がる原因
生まれつき小指が変形しているということではなく、指の関節が痛くて、よく見たら指の
関節が曲がっているといった場合のことです。普通に考えると「指の使い過ぎ」というこ
とが多いですが、女性の場合はホルモンバランスの乱れも関係していると言われています。
なので、男性の場合は概ね小指の使い過ぎによる症状であることが多いですが、女性の場
合は指の使い方とは関係なく起こる可能性があり、特に４０～５０代の閉経前後に起こり
やすいと言われています。
第一関節が変形する場合をヘバーデン結節、第二関節が変形する場合をブシャール結節と
言いますが、ヘバーデン結節はすぐにそれとわかるような曲がり方をしていることが多く、
ブシャール結節は第二関節の部分にこぶができたような形から徐々に変形していきます。
これらとは別に、近年増えているのが、スマートフォンの持ちすぎで、指がスマホ形に曲
がってしまうというテキストサム損傷があります。今のところ、指が曲がってしまうとい
うほど重症化しているといった話は聞きませんが、これも小指に起きやすい症状と言われ
ていますので、思い当たるところがある人は、ときどき持ち方を変えたりすることで予防
するようにして下さい。
ヘバーデン結節もブシャール結節も、どちらも指の変形性関節症で、指の関節の軟骨がす
り減ることで、関節の変形、腫れ、屈曲などを引き起こす病気です。しかし、原因は加齢
やホルモンバランスの乱れ、腎臓機能の低下、手先の使い過ぎといったことではないかと
いう程度で、はっきりとしたことは分かっていないのです。
２．指曲がりの対処法
突然、指に異変が起こったら病院へ行く人が多いかもしれませんが、なかには思うように
ならない人もいます。そのような人が心掛けておく対処法としては、指の先から手の平ま
でマッサージして血行を良くします。強すぎず、弱すぎず、ほどよく優しくマッサージし
て、患部を痛めず血行を促進するようにします。
次に、日常生活での力の入れ具合を工夫することです。もともと指に力がかかり過ぎてい
ることも指が曲がる大きな原因の１つですので、掃除などをするときも十分注意して力の
配分を考えることです。ついつい力が入り過ぎるという人は、指用のサポーターなどが役
に立ちます。
食事もインスタント食品やファストフードなど、簡易なものは控えてタンパク質を多めに
摂り、余裕があれば軟骨成分のプロテオグリカンも摂取すると良いとされています。
また、女性の場合（特に閉経前後）は豆乳などの大豆製品を摂ると良いと言われています。
ただし、日常生活に支障をきたすような強い症状が出ているようなときは、手術が必要な
こともありますので、できるだけ早めに病院で診察を受けて下さい。
特に、第二関節に症状が出るブシャール結節の場合は、発熱・倦怠感・貧血などの症状が
あれば関節リウマチの疑いもありますので、血液検査による免疫異常を調べる意味でも病
院での検査は必要です。
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