匂う人と匂わない人
ニオイの原因となるものに汗がありますが、体温調整のために全身にかく汗は
エクリン腺から出る汗で、その成分は大半が水で多少の塩分や尿素なども含ま
れているものの、ほとんどニオイはありません。
匂う汗は、わきの下や陰部などに存在するアポクリン腺から出る汗で、おなじ
みのワキガなどですが、タンパク質や脂質、アンモニアといった成分が多く含
まれていて、粘り気があり、皮膚の常在菌が好むことからもニオイの原因にな
りやすいということになります。
もちろん、個人差がありますので誰でも匂うという訳でもありませんが、一般
的には、わき毛が多い人ほどニオイも強いということになります。
しかし、他の人と比べるものでもないので、自分がワキガ体質かどうかという
ことが気になる人は、耳垢が湿っているかどうかが１つの目安になります。
外耳道の汗の管轄はアポクリン腺なので、耳の湿り具合でアポクリン腺から分
泌される汗も同じように多いということになります。
耳垢が湿っている人は、自分なりにしっかり汗対策をすることです。
次に、ふとしたときに気になるのが足のニオイですが、足の裏にはエクリン腺
が集中していて、汗を多くかく上に、靴や靴下を履いているので水分が蒸発し
にくい環境にあります。すると蒸れた足にニオイの菌（皮膚常在菌）という、
ニオイ発生のベストコンディションが整うことになるんですね。
しかし、これはマメに手入れすることで、手に負えないという種類のものでも
ありませんので、水虫の予防も兼ねてぜひ足を清潔に保つようにして下さい。
そして、年齢を問わず、最も関心の高いのが「口臭」ということになると思い
ますが、口臭の原因は、口の中に残った食べ物のカスを細菌が分解してニオイ
を発するとか、虫歯、歯周病が原因とか、いろいろ言われていて、どれも正し
いのですが、基本は口の中を清潔にするということで、虫歯も歯周病もスター
トはみな同じく口の中を清潔にすることです。
なので、まずは口の中を清潔にするということと、口の中を乾燥させないとい
うことです。
その方法もさまざまで、歯磨きを何回もするとか、歯間ブラシを使うとか、も
うどこにでも同じようなことが書かれていると思いますが、あまり知られてい
ない口臭の予防法は、口臭を気にする人は勇気がいるかも知れませんが、でき
るだけ人と話をすることです。
実は、唾液は口内細菌を殺菌したり、洗い流したりする作用があるため、人と
話をすることで唾液が分泌され、自然の口臭予防になるのです。
なので、昼食は抜く、お茶も飲まない、ただひたすら仕事に打ち込むといった
一見勤勉風の人が口臭リスクの最も高い人ということになります。
最後は中高年の悩み「加齢臭」ですが、これは中高年の皮脂には若い頃にはな
かった９－ヘキサデセン酸と過酸化脂質が増えることでノネナールという物質
が発生します。これが加齢臭の原因になる訳ですが、同時に新陳代謝の低下に
よる皮膚の老廃物、長年浸みこんだタバコやアルコールのニオイ、更にはスト
レスによる活性酸素の増加といった具合で、さまざまな原因が混在するのが加
齢臭ということになります。
対策としては、ともかく皮脂腺の多いところを中心に体を清潔に保つというこ
とと、ビタミンＣ、ビタミンＥなど抗酸化作用のあるものを積極的に摂取する
といったことが基本になります。
ニオイを除去する医薬品
ニオイはデリケートな問題なので特定するのは難しいのですが、いわゆる問題
となるニオイとは、「他人に不快な思いをさせるレベル」であるかどうかとい
うところです。
そして、その原因の１つを取り上げては、その効果をクローズアップしてサプ
リメントなどを販売している会社がたくさんありますが、そのような商品はど
れも「ニオイを除去する」という言葉は使えません。
それは、厚生労働省が調査して効果があると認めていないからです。
つまり、効果があるというのは、病院などで処方してくれる薬と同じ種類であ
る医薬品以外は使ってはいけないからなんですね。
口臭や体臭という名目のサプリメントはたくさんありますが、口臭や体臭を除
去することができるという医薬品はほとんどありません。
唯一あるのが、１００％クマ笹抽出液で作られ、４０年以上にわたり店舗販売
だけを通している「ササヘルス」という医薬品です。
アマゾンにも楽天にもありません。
契約店舗を探して買うか、直販サイトで買うしか方法がありませんので、必要
な人のために、この下に直販サイトのバナーを貼っておきますから、本物の医
薬品が欲しいと思う人はご利用下さい。
ニオイはともかくマメにニオイの元を清潔に保つ、それでも難しいなら医薬品
を使うということです。
あなたは風邪を引いて喉が痛いとき、喉の痛みに効く風邪薬を買いますか？
喉に良いというタブレット菓子を買いますか？