顔のたるみの分析
５０代になると、急に目尻や眉尻が下がってきたり、フェイスラインやアゴからもスッキ
リ感が消えていることに気付くようになりますね。これって、みんな肌の「たるみ」によ
って起きる現象なんですね。
では、肌がたるむとはどういうことかというと、加齢により肌が老化することで、「皮膚
そのものが弱る」「皮下脂肪が増える」「筋肉が衰える」「骨密度が減る」「体の全体的
な機能低下」といったことが原因になっています。
原因が「老化」という場合は、若い頃のように戻ることができないのは仕方ないことです
し、それは望むべきことでもありませんが、同年代の人よりも老化が激しいというところ
だけは、絶対に譲れないところですし、譲ってはいけません。
皮膚そのものが弱る原因は、紫外線や大気汚染などにより、肌の中に活性酸素が生まれま
す。これが肌のハリを保つコラーゲンを破壊したり、新しく作る機能を低下させることに
なります。つまり、ハリのない弱々しい皮膚になってしまう訳です。
そこに、加齢により代謝が悪くなると脂肪がつきやすくなるのですが、女性の食べ物に対
する執着はなかなか衰えることがないというより、むしろ加齢とともに増える傾向があり
ますので、当然のことのように顔にも脂肪が増えて重くなります。
更に、５０代と言えば「更年期」にさしかかる年代で、女性ホルモンの減少などで「骨粗
しょう症」などの影響が顔にも出てきます。つまり、骨が縮んで皮膚が余り、そこに脂肪
がついて重くなるので、もともと弱っている皮膚が重量に耐えきれなくて当然ということ
になります。
しかも、人間が本来持っている修復機能というものも、加齢とともに低下していくため、
自然回復も多く期待できないということで、たるみが生じ、おばさん顔が加速していくこ
とになる訳です。
顔のたるみの対策
対策と言っても、自分の若い頃と比較してはいけません。同年代の人と比べて納得できる
レベルをめざすためのケアということです。ガッカリするかも知れませんが、実はこれが
大切なところで、もちろん老化の速度を遅らせるということが焦点ですが、そもそも同年
代の人より手抜きがあったことで老化が進んでいる訳ですから、これを機にもう一度、肌
の手入れに本気で取り組むということに意味があるのです。
そこで、まずは紫外線や大気汚染から肌を守るためのスキンケア・ベースメイクを省かな
いようにします。
実は、あまり知られていませんが、肌の自然老化は約２０％で、残りの８０％は紫外線や
大気汚染などによるものと言われているのです。環境の整ったところで生活する女性の肌
がきれいな理由はこういうところにあるんですね。
しかし、長い間、入念なスキンケアから遠ざかっていた人には、この辺からすでに高いハ
ードルとなってしまうかも知れません。ところが化粧品も日進月歩で、その空白を埋めて
くれるものがたくさんあります。私のおすすめは「グレイスホワイトエッセンス」という
中年女性の救世主的なスキンケアアイテムです。
次に、皮下脂肪ですが、これは肌だけではなく、健康のためにも、ぜひ適正な食事量を心
がけて下さい。
そして、顔の筋肉は、難しいエクササイズなんかより、お笑い番組でも観て喜怒哀楽を自
然に表すように日常生活で鍛えるのです。シワが増えるなどと心配するのは若い頃のこと
で、５０代にもなるとシワの１本にこだわるより、全体的なイメージにこだわるべきです。
骨密度や全身の機能低下は、これこそ２０％に含まれる自然老化の代表なので「骨粗しょ
う症」予防や、健康のための対策としてやることは賛成ですが、とくに肌のたるみのため
に特別なことをする必要もありません。健康維持のために食生活や生活習慣を見直すこと
や、軽い運動を取り入れることが、結果的には健康的な肌を作ることになるのです。
