膝関節が痛む原因
女性は５０代、男性は６０代が膝の痛みを自覚する年代と言われていますが、これは膝が
日常生活で常に使われ続けた結果、膝の軟骨も少しずつ減って膝の関節に変形をきたした
ために起こる症状で、膝の痛みは年齢を重ねれば誰にでも起こる可能性があります。
とは言っても、原因を詳しく知って予防すれば、発症を遅らせることも、悪化を防ぐこと
もできますので、膝に違和感を感じたら出来るだけ早く関節痛の予防を始めることです。
膝関節痛と言えばすぐにグルコサミンやコンドロイチンを思い出すかも知れませんが、初
期の段階ではその前にやることがあります。それは「悪化を食い止める」ことです。
加齢とともにすり減る軟骨を食い止めることができるのか？と考える人もいるかも知れま
せんが、軟骨がすり減る原因を少なくすることで、ある程度は予防できるのです。
その原因とは「膝への負荷を減らす」ことです。私たちが歩くときに膝にかかる負荷は体
重の約４倍と言われていますので、体重が軽い人ほど膝の負担も軽いということになりま
す。すると、最初にやるべきことは「肥満の解消」ということになりますよね。
そしてもう１つ、中高年になると膝を支える筋肉の衰えが顕著になり、膝への負担が大き
くなってきます。肥満と筋肉の衰えは、ある意味で共通していますので、まだ膝に違和感
を感じたという段階なら、軽い運動などで肥満解消と筋力強化の両方の問題を解消するこ
とも十分可能です。
変形性膝関節症の特徴は、正座するとき、立ち上がるとき、階段を降りるとき、歩行時に
痛みを感じることで、やがて膝の曲げ伸ばしが難しくなり、膝に水がたまる、Ｏ脚になる
といった具合に悪化していきます。
症状が悪化すればするほど活動範囲が狭くなり、最終的には寝たきりという最悪の事態に
なることもありますので、基本的に「変形性膝関節症は誰にでも起こる」と思って、でき
るだけ早めに予防することが最善の方法なのです。
膝関節痛は治せるか
膝軟骨の主な成分は「非変性プロテオグリカン」と「非変性II型コラーゲン」ですが、ど
ちらも体内で作ることができません。つまり、一度すり減った軟骨は再生できないという
ことになります。
では、これまでのグルコサミンやコンドロイチンは何だったのかということになりますが、
これはプロテオグリカンの材料の一部にすぎず、釘だけで家が建たないのと同じで、軟骨
の修復には程遠いということです。
しかし、だからと言ってそれを責めることもできません。少し前まではプロテオグリカン
は１ｇ３０００万円ともいう超高級成分で、使いたくても使えなかったというのがホント
のところです。それでも何とかしなければならず、気休めであったかも知れませんが、気
持ちの上だけでも救われた人がいたこともまた事実なのです。
ところが２０世紀も終わりの頃に、このプロテオグリカンを大量抽出する方法が開発され
て、２１世紀の幕開けとともに一般庶民にも手の届くレベルになりました。
非変性プロテオグリカンと非変性II型コラーゲンそのものをパックしたズバリ軟骨成分の
サプリメントなども出現していますので、これから膝関節痛の予防をしようとする人はも
ちろん、すでに膝に痛みを感じている人にもおすすめです。グルコサミンなどとの差は歴
然としていますので、ぜひ試してみて下さい。
もちろん、それだけではなく、肥満の解消、筋肉の強化、膝を温めて血行をよくするなど
の努力も忘れないようにして下さい。
