1.膝の痛みの見極め方
中高年になると膝の痛みを訴える人が増えてきますが、病院へ行くべきかどうかの判断が
難しいことがよくあります。今、そのような状況にある人は、もう少し詳しく症状をチェ
ックしてみて下さい。
歩き始めるときや膝を動かすときに痛む、階段の上り下りのときに痛む、正座をすると痛
む、30分以上歩くと痛む、膝がきしむ、といった感じの症状であれば、まだそれほど深
刻な状態ではありませんので病院へ行くほどのものでもありません。自分で意識して膝に
負担をかけないような生活をしながら、筋力トレーニングや関節の改善に務めましょう。

逆に、膝が腫れていたり、膝の内側に痛みがあるような場合は病院へ行くようにして下さ
い。ただし、前述の様子見の症状でも、しばらく休んでいても痛みがなくならず、歩くと
常に痛みを感じたり、膝の曲げ伸ばしも辛いというようなら、すでに症状が進んでいると
考えられますので、病院で診察を受けるようにして下さい。
中高年者が膝に痛みを感じる場合の大半は変形性膝関節症で、最大の原因は加齢です。な
ので、病院へ行けば良いというものでもなく、それとは別に自主的に膝に負担のかかりに
くい生活の仕方を考えることも必要です。
具体的には、肥満気味の人は体重を減らす、正座や立ち仕事など膝に負担のかかる行為を
減らす、膝に負担の少ない履物を選ぶ、関節周辺の筋肉を強化するなどが、すぐにできる
膝ケアの方法です。変形性膝関節症の患者数は約1000万人と言われていますが、実際
に痛みを感じていない人でも検査上の羅漢者も含めると約3000万人とも言われていま
すので、50代以降になればかなりの確率で膝に問題をかかえていることになります。特
にこの年代では女性の方が男性の発症率の2倍近いとも言われています。
よく似た症状に関節リウマチがありますが、こちらは関節に炎症が起きて骨や軟骨を破壊
してしまう免疫系の病気です。関節が腫れ、激しい痛みに襲われますが、その痛みは関節
を動かしていないときでも出るという点が違います。初期症状としては「朝の手足のこわ
ばり」が特徴とされています。
2.膝関節痛の予防方法
中高年になると、ほとんどの人は膝関節に注意する必要があります。実際に痛みを感じて
いる人も感じていない人も、だれにでも関節痛が起きる可能性があります。そこでとり入
れて欲しいのが変形性膝関節症における運動療法です。
まだ痛みを自覚していない場合は、ウォーキングなどの膝に負担の少ない運動で筋力を鍛
えるようにしましょう。すでに痛みが出ている場合でも、慎重になりすぎて、外出を控え
たり、安静にしたりして脚を動かさないでいると、膝周辺の筋力が低下して膝への負担が
増えたり、太ったりして症状が悪化する原因になります。
膝の痛みが強いときや腫れているとき、熱を持っているときなどは無理をしないことも大
切ですが、それを機にサボり癖がつかないようにすることも大切です。

また、膝の可動域を広げる「膝を曲げるストレッチ」も取り入れるようにしましょう。た
だし、無理のない範囲で継続できることを中心に考えましょう。最初から頑張りすぎる人
に長続きしない人が多いと言われていますので、決して無理のないレベルからスタートし
てみて下さい。
そして、膝関節痛に軟骨成分の補給が昔から取り上げられることが多いですが、こちらも
ヒアルロン酸やグルコサミンなど非常にたくさんの種類が販売されています。どれも悪い
ものではありませんが、もし何かをと考えておられるなら迷わずプロテオグリカンを選ぶ
ようにして下さい。美容効果も期待できると言われていますので、女性の皆さんには一石
二鳥かも知れませんね。
変形性膝関節症は悪化すれば、寝たきりになってしまうことも珍しくありませんので、ま
だ症状の軽いうちに進行させないような生活を心がけましょう。
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