お茶のカテキンとは
カテキンはお茶のポリフェノールで、健康や美容に良いというのが一般的に知られている
ところですが、もう少し詳しく知ってみませんか？
お茶のカテキンとは、いわゆるお茶の「苦味」として感じる成分のことで、ポリフェノー
ルとしては、フラボノイド系に属しています。同じ系統のポリフェノールを含む植物とし
ては「ぶどう」「りんご」「赤ワイン」「チョコレート」「烏龍茶」など、体に良いこと
でお馴染みのものばかりですね。
実際、お茶のカテキンはすごいパワーを持っています。
「抗酸化作用」としては、スーパーオキシド―や重項酸素などの毒性のある活性酸素を無
毒化してしまったり、ガン細胞の突然変異抑制作用もあることから「抗ガン作用」もある
と言われ、特定の細胞内で増殖するウイルスが細胞にくっつきにくくする働きでインフル
エンザなどを予防する「抗ウイルス作用」もあると言われています。
更に、生活習慣病予防としても、カテキンはコレステロールの吸収を抑え、排出を促す作
用があることから心筋梗塞や脳梗塞の原因になる「動脈硬化」の予防にも役立つと言われ
ています。また、食前にカテキンを摂取すると「糖」の吸収を抑える働きもあることから
「血糖値の上昇」を抑え「糖尿病の予防」にもつながります。
それ以外にも、Ｏ－１５７やピロリ菌の増殖も抑制するとされていて、食中毒や胃潰瘍の
予防にも役立つだけではなく、口内のミューダンス菌の増殖も抑えることから虫歯予防や
口臭予防にも役立つと言われているのです。
時々、ダイエットなどにも緑茶が登場することがありますが、これも根拠のあることで、
カテキンを摂取し続けると、肝臓の脂質代謝が高まり、エネルギー消費も高くなるため体
脂肪が減少しますし、食事誘発性体熱産生を上昇させることで消費エネルギーを増加させ
ることにより肥満を予防することにもなるのです。
カテキンの摂取目安
カテキンには食事摂取基準というような特別なものは設定されていませんが、基本的には
「お茶」には健康や美容に良いというポリフェノールやビタミン、食物繊維などが含まれ
ていますが、糖などの成分は含まれていませんので「水分補給」として気軽に摂取しても
問題になることはありません。ただ、美容や健康のために茶カテキンを摂取する有効目標
としては、１日あたり５００mg以上という目安がありますので、効率的に摂取するには茶
葉を粉末にしたものをそのままお茶にして飲むというのが良いようです。
ちなみに、お茶の葉を急須でこして湯のみで飲むなら１日約１０杯（１８００ＣＣ）以上
となり、これはちょっときついかも知れませんが、お茶の葉をまるごと粉末にしたものな
ら５００ｃｃ（ペットボトル１本）程度で同量のカテキンが摂取できると言われています
し、他のビタミンや食物繊維などもそのまま摂取できるメリットもあります。
最近よく見かける「回転ずし」などの粉末茶のような感じですが、健康や美容のために飲
もうというなら、やはり安心の国産茶葉を使用して、お茶の専門家が作った「粉末緑茶」
をおすすめしたいと思います。
