１．眠れない５つの原因

「眠りたいのに、眠れない」という１つの事実に、いろいろな原因
があることをご存知ですか？
 
その原因を正しく把握しないで、単純に医師から処方された睡眠薬
を飲むだけでは、いつまでたっても「あなたの眠りが潤う」ことは
ありません。
 
　　　
 
では、その眠れない原因というのは何かということですが、不眠の
原因というのは、だいたい大きく５つに分けられるのです。
 

本人に一番わかりにくく、不眠の一番の原因と言われるのが「スト
レス」です。心理的なストレスは交感神経を活発化し、副交感神経
を抑制するという、快眠とは真逆の作用になります。
 
次に多いのが、身体的な眠りを妨げる症状で、ケガや皮膚病による
痛みやかゆみ、睡眠時無呼吸症候群、夜間頻尿などがあります。
 
また、慢性的な不眠に陥っている人は、うつ病などの精神医学的な
ことが関係していることも多く、自分では気付きにくい原因です。
 
そして、最近ではもう誰でも知っている薬理学的な原因によるもの
で、お酒、コーヒー、お茶といった覚醒作用があり、寝付きを悪く、
眠りを浅くするもの、ステロイド系の薬による副作用などが原因に
なっている場合があります。
 
最後は、いわゆる生理学的なもので、時差ボケ、シフト勤務、生活
習慣や室内環境の変化などが原因になっている場合で、比較的その
原因がわかりやすいので、他に比べて対処しやすいと言えます。
 

２．快眠への対処法

いずれの原因もそれほど簡単に解決できるものでもありませんが、
その中でも、生理学的なものや薬理学的なものは、本人にも原因が
わかっているだけに、生活環境を変えて対処法を考えることで改善
されることが多いと言えます。
 
　
 
そして、眠れない悩みでも、憂鬱な気分が続いていたり、何をして
も楽しめなかったりという場合は、何らかの精神疾患をかかえてい
るケースが多いので、精神科や精神内科などを受診してみることを
おすすめします。
 
身体的な原因でも、ケガや皮膚病などの場合は本人にも自覚がある
のでわかりやすいのですが、睡眠時無呼吸症候群は本人の自覚がな
いところで浅い眠り、不民感が起こりますが、問題なのは一晩に何
度も呼吸困難に陥っていて、それが発見されにくいということです。
 
なので、不眠を感じている上に、いびきの大きさを指摘されたこと
のある人は、まずはそちらの方での医療機関の受診をお勧めします。
 

最も多いと言われるストレスが原因の睡眠不足ですが、誰でも日常
生活で多少のストレスは受けているものですが、実はそのストレス
の原因が本人にもわかっていないことが一番の原因なのです。
 
　　　
 
眠れなくなった前後の出来事を思い出すことで、その原因が発見さ
れることもありますが、だからと言って考え過ぎると、それがまた
ストレスになってしまうこともあります。
 
他の不眠の原因に比べ、ある意味、もっとも一般的な不眠という解
釈に近いのがこのストレスですので、皮膚病が原因なら薬を塗る、
酒が原因なら酒を控える、のと同じように、いっそのことストレス
を緩和させるサプリメントなどを利用してみるというのが一番良い
方法かも知れません。
 
精神的ストレスの緩和は、眠りだけではなく、仕事面でもプラスの
効果が現れるに違いありません。