更年期の精神的障害とは
更年期と言えば、ホットフラッシュや動悸・息切れ、発汗などの話題が多いですが、もと
もとが女性ホルモンの急激な低下による自律神経の乱れによって起こるさまざまな症状の
ことをいう訳で、具体的にわかりやすい「のぼせ」「発汗」といった症状より、「不安」
になったり「不眠」になったりといった自律神経の乱れからくる精神的な障害の方が一般
的には厳しいかも知れません。
昔から「年のせいかイライラする」といった言葉を耳にするのも「感情の起伏が激しくな
る」更年期症状の1つで、本来あまり気にならなかった些細なことにもイライラしてみた
り、温厚な性格の人が怒りっぽくなってしまったりするといったことをあらわしていると
も考えられます。
しかも、怒りっぽい半面で、不安や無感動といった「うつ症状」が現れて落ち込んだりす
る状態も生じることがあり、それが原因で物事に対する集中力がなくなったり記憶力が低
下したりして「うっかりミス」が多くなるようになると、何をやっても気持ちが落ち込み
やすくなり、物事に対する「意欲」すらなくなってしまうことになります。
更に、年齢的にも「疲れや倦怠感」を覚える頃とも重なりますので、何もする気が起こら
ないという感じで、傍目には「怠けている」ような印象を与えてしまうことになっても、
それを理解してもらえないところから、どんどんストレスも蓄積していきます。

そこに、体調の変化も加わることになるので、更年期障害とは傍で見ているよりはるかに
過酷な試練でもあると言えます。
また、厄介なことに、女性ホルモンの減少は、これまで保護されていた病気へのリスクと
も直面することになります。糖尿病や高血圧、脂質異常、動脈硬化といった生活習慣病や
骨がもろくなる骨粗しょう症など、一気に老化を意識するような状況になりますし、同居
人や親しい人との別れを経験することも多くなり、その精神的な負担は計り知れず、肉体
的よりも精神的に老化してしまう人も少なくありません。
精神的障害を和らげる方法
まずは、自分自身と生活環境の変化を受け入れることです。そして「体形の崩れ」や「体
力の衰え」なども素直に受け入れることで、若い頃の体型や体力と比較しないことです。
これだけのことでも不安や気分の落ち込みはかなり解消されます。すると、逆に更年期と
いうテーマがハッキリしているだけに、むしろそれ以上の心配はなくなります。
体が火照って汗をかけば、5年くらいは運動をしなくても汗をかけるからラッキーと思い、
胃がむかつけば「食べたいものまで我慢するのが普通なのに、食べたくなくてダイエット
になる」なんて一石二鳥かも、と思えば、その期間は長くてもせいぜい10年間なのです。
あとは人生100年時代といわれるユトリの老後生活の設計などでストレスの溜まらない
生活をめざせばいいのです。
そして、同年代の人と会えば、積極的に更年期を話題にすれば、意外な共通性や対処法な
ども発見できたりしてポジティブに生きることができると言われています。

病は気からと言われるように、精神的な面でポジティブな生き方ができれば、ある程度は
病気のリスクの軽減にもなるかも知ませんが、女性ホルモンはこの時期を境に増えること
はありません。そして、生活習慣病や骨粗しょう症など気持ちの変化だけでは対処しきれ
ないこともありますので、心身共に健康な老後を考えておられるなら、女性ホルモンの補
給も考える必要があります。
エストロゲンそのものは増やすことはできませんが、よく似た働きをするエクオールとい
う成分を補給することで、ホルモンバランスを整える働きがあると言われています。
いずれも、やる気があれば、それほど難しいことでもありませんので、ぜひ精神的な更年
期障害から脱出してみて下さい。