1.総コレステロールの基準値とは
総コレステロールとは、HDL(善玉)コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、
VLDLコレステロール(超低密度リポタンパク質)を合計したものです。総コレステロ
ールの基準値は、一般的には120~220mg/dlとされていますが、日本臨床検査
標準協議会では142~248mg/dlが正常範囲とされています。
ただ、総コレステロール値には個人差があり、200mg/dl以下であるに越したこと
はありませんが、多少高くても、真剣に悩むほどのことでもありません。特に、女性の場
合は、加齢や更年期によるホルモンの変化などで、コレステロール値が上昇することもあ
りますので、検査ごとにその推移をしっかりチェックするようにしましょう。

コレステロールが関係する病気に脂質異常症があり、総コレステロール値が高くなると脂
質異常症を指摘されることもありますが、脂質異常症の判定基準は、LDLコレステロー
ル値が140mg/dl以上、HDLコレステロール値が40mg/dl未満、中性脂肪
値が150mg/dlで、いずれかに該当する場合に脂質異常症と診断されます。
LDLコレステロールは悪玉として知られていますが、これは、動脈内に溜まってアテロ
ームが形成されると、脳卒中や心臓発作などのリスクが高くなると言われていて、HDL
コレステロールは善玉として知られているのは、動脈壁に溜まったコレステロールを回収
して血管の柔軟性を保ったり、血液をスムーズに流す働きがあるからです。中性脂肪は、
血管(動脈)内壁に堆積して動脈を狭めて心臓や脳疾患のリスクを高めるとされています。
つまり、総コレステロール値そのものより、LDLコレステロール、HDLコレステロー
ル、中性脂肪値を基準値内に抑えることが大切になります。
2.総コレステロールを下げるには
40代に入ると、コレステロールや血圧など血液に関する悩みが多くなるようですが、そ
の名称が善玉でも悪玉でも、私たちの体には必要不可欠な存在であるということを、まず
は知っておく必要があります。
なので、HDLコレステロール、LDLコレステロールの改善といった形ではなく、全体
の脂質バランスを整えることを基本に考える必要があります。

つまり、LDLコレステロールを減らすサプリメントなどといったことではなく、脂質や
糖質の多い食べ物を控えたり、ウォーキングなどの有酸素運動を習慣化するといったこと
から始めてみるのです。
具体的には、バターや菓子パンなどに多く含まれる飽和脂肪酸を減らすようにし、野菜や
果物などを積極的に取り入れて、栄養バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。
買い物など、歩いて行けるところはできるだけ乗り物を利用せず、できればウォーキング
などの運動習慣をつけることです。
また、総コレステロールが高くなる原因の1つに加齢があります。要は、高齢になれば誰
でもある程度はコレステロール値も血圧も血糖値も高くなる傾向にあるのです。なので、
出来れば喫煙や飲酒を控え、ストレスをためないような生活スタイルにシフトして行くこ
となども必要になります。体に不要な負担をかける要素は取り除き、快適に過ごせるよう
な環境を作ることが大切なのです。そして、もっとも気をつけるべきことは食べすぎない
こと(腹八分目)を意識することです。
その場合も、低下する血管の機能維持に役立つというタイプのものがおすすめです。