1.寝言の種類とは
睡眠中に無意識のうちに言葉を発する現象のことを寝言と言いますが、これは睡眠時随伴
症(睡眠中に起こる異常な行動や生理現象)の1つとされています。寝言が発生するメカ
ニズムはまだ解明されている訳ではありませんが、脳内の神経バランスが崩れるためでは
ないかと考えられています。
普通、寝言と言えば、睡眠中に何か話しているというイメージですが、実はこの寝言もい
くつかの種類に分かれています。

もっとも多いのが、短い言葉で意味不明な独り言のような寝言で、脳や睡眠構造が未発達
の子供に多いタイプの寝言ですが、通常は生理的なもので健康上の問題もないと言われて
います。
逆に、大人によく見られる寝言は、まるで起きているような感じで、はっきりとした言葉
や内容で話すタイプの寝言で、これも普通は特に心配する必要のない生理現象なのですが、
その内容が妙に生々しかったり、同じ言葉を繰り返しているような場合は、精神的に何ら
かの強いストレスや悩みを抱えている可能性があります。
寝言のなかでも、たまに大声を出したり、怒鳴り声で周囲の人を驚かせるといった激しい
ものがあります。これはレム睡眠中に起こる「レム睡眠行動障害」との関連性についても
指摘されています。
最後は、あまり多くありませんが、継続的なうなり声やうめき声のような寝言です。これ
はカタスレニアという睡眠時随伴症の1つとされています。これも原因が解明されている
訳ではありませんが、呼吸器系、声帯の構造、呼吸調整中枢の異常との関連性が指摘され
ています。睡眠時無呼吸症候群と似ているところもありますが、こちらは酸素飽和度の低
下が認められないことが多く、健康に直接的な悪影響を及ぼすことは少ないとされていま
す。どちらかというと、周囲の人への影響が大きいため、そのような状態が続くような場
合は、専門医に相談してみると良いかも知れません。
2.寝言対策の仕方
4種類の寝言の症状について述べてきましたが、ほとんどの場合は周囲の人に影響が及ば
なければ、特に本人の健康上に大きな問題がある訳ではありません。ただ、大声で叫んだ
り、怒鳴るタイプの寝言では、周囲の人を驚かせるだけではなく、将来的にパーキンソン
病やレビー小体型認知症などの神経変性疾患への移行リスクが高いことも指摘されていま
すので、この種の寝言が頻繁に見られるようなら、専門医に相談するようにして下さい。
それ以外の寝言については、多くの場合、睡眠の質や昼間のストレスなどとの関係が深い
とされていますので、快適な睡眠環境に整えたり、ストレスの解消に取り組むことが有効
な寝言対策になります。

まずは、規則正しい生活のリズムを心がけましょう。毎日、同じ時間に寝起きするだけで
も睡眠の質が安定するケースが多いので、ここはぜひ実践してみて下さい。できれば室内
の温度は20℃前後、湿度は50%前後の環境が作れれば、理想の睡眠環境になります。
次にストレスですが、現代社会ではストレスをゼロにすることは不可能かも知れません。
ただ、寝言をはじめ、さまざまな心身の不調の改善にもなりますので、ぜひ独自のストレ
ス解消法を見つけるようにして下さい。軽い運動をしてみるとか、趣味を活かしたり、友
人との会話を増やしたりしてみるなど、自身のリフレッシュ方法を見つけて下さい。
1つの方法として、考え方の転換というものがあります。ストレスの原因になっているも
のに対して、考え方を変えてみるという方法です。やり方は、完璧主義を捨てること、他
人との比較をしないこと、物事の良い面に目を向けること、などですが、それだけでずい
ぶん気持ちが楽になったという人も多いので、ストレス解消の有効な手段の1つとして覚
えておいて下さい。