1.肩こりのメカニズム
血行不良とは、全身への血液の流れが悪い状態のことを言います。つまり、それによって
運ばれている栄養や酸素なども全身に届きにくい状態にあるということになります。肩周
りにもその症状が現れて筋肉が固くなり、血管を圧迫することで、血行はさらに悪くなり
ます。そんなときにデスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けていたりすると、疲労物質
や老廃物が蓄積した筋肉が、痛みや重だるい症状を引き起こすことになります。

大雑把ですが、これが肩こりを引き起こす主な原因です。では、血行不良はどうして起き
るのかと言うと、運動不足、体の冷え、偏った食生活、水分不足、ストレスなどがその要
因と言われていますが、どちらかと言えば、さまざまな要因が複数重なって起きることが
多いとされています。
特に大きな要因の中でも気付きにくいのが、気温の変化や体を締め付けるタイプの服装、
低血圧、肥満、貧血、ストレスなどですが、逆に言えば、慢性的な肩こりや冷え性などの
悩みがある人は、低血圧や貧血、服装の好みなどもチェックしてみる必要があるかも知れ
ません。ストレスは何かと現代病の中心的な要因になっていることが多いですが、血流を
コントロールする自律神経とも深く関係していますので、ストレスを感じやすい人は、自
分なりの発散方法を見つけることも必要になります。
血行不良を改善することは、肩こりの改善はもちろんのこと、脳梗塞などの脳血管障害や
心筋梗塞・狭心症などの虚血性心疾患、静脈瘤などの病気の予防ににもなります。
2.血行を促進するには
血行促進に絶対必要とされているのが運動です。ほとんどの人は知っているはずなのです
が、なかなか実行できていない人が多いという事実があります。そこで、まずは運動とい
う概念から少し外れて、デスクワークの合間や、お茶を入れたり、トイレに行ったりする
タイミングで、ちょっとしたストレッチなどを行うようにしてみましょう。
背中や肩周辺の強張りをほぐすような動きをしてみたり、肩や腕を回したりするだけでも
かなりの血行促進効果があります。座ったままでも、踵やつま先の上げ下ろし運動でふく
らはぎを刺激することができますので、血行促進に寄与することが可能です。
服装は、特に必要がなければ、できるだけボディラインを強調するようなものを避けるよ
うにして、太い血管が通るところ(脇や腹部など)を締め付けないようにしましょう。
そして、血行促進には不可欠な入浴です。湯舟に浸かって、しっかり温まるだけでも血行
の促進につながりますので、シャワー派の人は今日から湯舟に浸かることを習慣化してみ
ましょう。
喉が渇く前の水分補給、栄養バランスのとれた食事にビタミンEを意識した内容にして下
さい。
一番難しいのがストレスだろうと思いますが、とりあえずは、ストレスを感じたら、深呼
吸をしてみましょう。普通に深呼吸をするだけでも効果がありますが、できれば腹式呼吸
を採り入れることをおすすめします。

腹式呼吸は、背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込みます。ちょうど丹田(おへそ
の下)に空気を溜めていくイメージです。次は、倍ぐらいの時間をかけて、ゆっくりと口
から吐き出します。体の中の悪いものをすべて吐き出すイメージです。
空気を吸うときには、爽やかな高原の空気や美しい花の香りなど、心を落ち着かせるもの
をイメージし、吐くときには、体内の不安やイライラなどのマイナス要因をイメージする
と効果がアップすると言われています。ぜひやってみて下さい。