1.夢遊病の症状とは
夢遊病という名前は多くの人が知っていると思いますが、夜中に睡眠状態のまま動き回っ
てしまう状態のことを言います。これは。覚醒機能に問題がある睡眠障害の1つで睡眠時
遊行症と言います。一般的には子供(3歳~9歳頃)に始まり、睡眠機能の発達とともに
落ち着いてくると言われていますが、たまに成人になっても発症することがあります。
夢遊病の症状の特徴は、深い睡眠中(ノンレム睡眠中)に意識がない状態で動き回ること
です。動きはしっかりしているのですが、表情はうつろで、声をかけても反応しません。

症状はさまざまですが、よくある行動としては「ベッド上で起き上がったり、あたりを見
回す」「外に出ていこうとする」「クローゼットで用を足そうとする」「台所で何かを食
べる」などがよく知られています。
意識はないものの、感覚器官は働いていて、ドアを開けたり、階段を降りたりすることは
できますが、周囲の人や状況については認識できていない状態です。夢遊病は脳が眠りに
つくノンレム睡眠(深い眠り)中に起こり、一時的(5分前後)なものですが、遊行中に
覚醒させることは難しく、本人は起床後に思い出すことができません。また、症状が起き
る頻度もまちまちで、人によって違います。
一人暮らしをしている人で、目が覚めたら着替えていた、足が汚れていた、覚えのない傷
がついていた、寝る場所が大きく移動していた、何かを食べた跡がある、などの不思議な
現象に気付いたときは、夢遊病を疑ってみる必要があるかも知れません。
2.夢遊病の原因とは
夢遊病発症のメカニズムについては、現在のところはハッキリと解明されていませんが、
可能性として考えられていることはいくつかあります。
脳の睡眠・覚醒機能の未発達、心身のストレス、睡眠時無呼吸症候群、薬物の影響、認知
症などと言われています。睡眠・覚醒機能未発達は子供に多く見られ、年齢が上がること
で減る傾向にあります。心身のストレスは成人男性に多く、生活リズムの乱れ、環境の変
化などで起こりやすいと言われています。睡眠時無呼吸症候群は昼間の眠気や体調不良の
原因になることで夢遊病を引き起こす可能性があるとされています。
成人の夢遊病は認知症の初期症状ともよく似ていますが、夢遊病は睡眠時のみの症状です
ので、昼間にも何らかの認知機能の変化が見られるなら、認知症を疑ってみる必要があり
ます。また、日本人は薬好きとも言われていますが、ある種の薬品にも夢遊病を引き起こ
す可能性が指摘されています。

夢遊病らしい症状が見られることが分かった場合は、まずはケガをしないように注意する
ことです。ベッドの周囲を片付ける、床に物を置かない、窓にカギをかけるなど、危険を
回避することが大切です。病院で治療を受けても、治療の中心は「自宅での環境調整」が
基本で、夢遊病を治す方法は現時点ではありません。
どを試してみると良いかも知れません。覚醒障害の治療薬として使われる抗不安薬や抗て
んかん薬よりおすすめかなと思います。