1.脂肪肝の原因と症状
昔は脂肪肝=アルコールと考えられていたこともありますが、脂肪肝とは、中性脂肪が肝
臓に蓄積された状態のことを言います。中性脂肪とは過剰摂取された脂質や糖質が変化し
たものですので、アルコールとは無縁の人でも脂肪肝になる可能性はあります。もちろん
アルコールも脂肪肝の大きな原因の1つであることに変わりはありません。

本来、肝臓には余分なエネルギー(糖分や脂肪酸)を中性脂肪やグリコーゲンとして蓄え
て、非常の際には素早くエネルギーとして供給する役割があります。しかし、飽食の時代
と言われる現代では、その機能を発揮する機会がほとんどなくなりました。それどころか
どんどん過剰に摂取される糖分や脂肪で、逆に溜め込み続けるようになってしまった肝臓
の状態を「脂肪肝」というのです。肝臓がフォアグラ状態になっているということで、イ
メージするものはさまざまだろうと思いますが、大切なことは、脂肪肝から肝炎や肝硬変、
肝がんへと移行するリスクも高くなり続けるということです。
このことから、脂肪肝の最大の原因は「肥満」ということになります。特に内臓脂肪の量
は肝臓の脂肪量と深く関係していますので、一見、肥満体形に見えなくても内臓脂肪がた
まっている場合は要注意ということになります。
脂肪肝になっても、初期の段階ではほとんど自覚症状はありません。しかし、徐々に進行
すると、倦怠感、腹部膨満感、腹痛、食欲不振、吐血、歩行障害などの症状が現れるよう
になります。
脂肪肝の原因はさまざまですが、主なものは「肥満」「アルコール」「内臓脂肪(インス
リン抵抗性)」ということになります。
2.脂肪肝の改善と予防
脂肪肝も生活習慣病の1種ですので、改善も予防も、まずは食事と運動習慣の見直しから
始めることになります。栄養バランスの良い食事を心がけ、脂質・糖質の摂取を控えたり、
タバコやアルコール(できれば禁酒・禁煙)を控えることです。ここで気をつけて欲しい
のは、肥満解消に無理なダイエットをすることです。食べ過ぎとは真逆になりますが、過
度な食事制限を続けていると、体は常に飢餓状態になります。すると体は非常時と判断し
て、体内の脂肪を肝臓に集中させてエネルギーに変えようとします。しかし、肝臓そのも
のも栄養不良で機能が衰えていて、うまく対処しきれないため脂肪が蓄積されてしまいま
す。つまり、栄養障害性脂肪肝という状態になってしまうのです。

・大豆製品・卵などです。糖質や脂質を控え、良質なタンパク質を多く摂取することをめ
ざして下さい。よくわからないという人には、肝臓の脂肪を落とすための実践レシピ集も
ありますので、本気で改善してみようと思う人にはおすすめです。
運動習慣のない人は、1日30分程度のウォーキング(有酸素運動)を基本にして、無理
のない範囲で軽めの筋トレ(スクワットなど)の無酸素運動も組み込むと効果的です。
脂肪肝は、しっかり目標を定めて取り組めば、意外に簡単に改善されますので、現在の状
態はともかく、予防のためにも、まずは始めてみることをおすすめします。