眼精疲労の原因と症状
パソコンやスマートフォンの普及で、日常的に目を酷使する傾向にありますが、最近はテ
レワークなども加わり、目に痛みや疲れを感じている人も多くなっています。
１日中、デジタル機器を眺めている訳ですから、目が疲れても不思議ではありませんが、
それも慣れてくると、知らないうちに酷使するようになります。すると目の疲れや違和感・
不快感に加えて、疲労感、頭痛、肩こりといった身体的な症状も伴うようになります。こ
のような身体的症状を伴う状態を眼精疲労と言います。
目の疲れは少し休んだり、一晩寝ると回復するものですが、眼精疲労の場合は、十分な休
息や睡眠をとっても、なかなか回復しない状態ですので、日常生活において、眼精疲労の
原因になっていることを突き止めて、計画的に治療する必要があります。
眼精疲労の分りやすい症状は、目が重く感じる、目が痛い、まぶしく感じる、かすむ、目
が乾く、充血する、まぶたがピクピク痙攣するといった目に現れる症状以外にも、疲労感
がとれない、頭痛がする、首や肩がこる、イライラする、吐き気がする、といった全身症
状が現れることもよくあります。
原因としては、長時間のデジタル画面操作など、目の使い過ぎが根本にありますが、目そ
のものに異常が起きていたり、体の病気が関係していたり、パソコンやスマートフォンを
使う環境に問題があったり、精神的なストレスなどの影響を受けていたりもします。更に、
これらの原因が複数重なっていることもありますので、生活の現状をよくチェックして、
自身の眼精疲労に最も影響を与えていると思うところから改善していくようにしましょう。
眼精疲労の予防と解消法
眼精疲労を解消するには、パソコンやスマートフォンの使用を控えるのはもちろんですが、
他の原因についても調べることから始めます。
よくある原因に、メガネやコンタクトレンズが合っていないこと、特に老眼が入る４０歳
頃からは、視力が急激に変化しますので、目が疲れるようなら、その都度視力を検査して
調整することが大切です。特に左右の視力が大きく違う場合は、目の負担も大きくなりま
すので、しっかり調整してもらう必要があります。
ドライアイも眼精疲労に多い原因の１つで、コンタクトレンズを使用している人はよく経
験するところですが、加齢とともに涙の分泌量も変化しますので、目に違和感を感じたら
目薬をさしてみるといったことでもかなり違います。この場合は、高価な目薬である必要
はありません。
次に、緑内障、白内障、斜視・斜位、眼瞼下垂（まぶたが垂れ下がる病気）などに思い当
たるところがある人は、眼精疲労の前に眼科医で診察を受けてみて下さい。
目以外の原因としては、更年期障害や自律神経失調症、虫歯・歯周病、耳や鼻の病気など
も眼精疲労を引き起こすことがありますし、エアコンやシックハウス症候群などの環境に
よる場合もあります。また、分りにくい原因としては精神的なストレスもあります。
更に、分りにくいのは、これらの原因が少しずつ重なり合っているケースです。そのよう
な場合でも、１つ１つ原因を解決していくことで、状況が改善されてくることもよくあり
ますので、気になるところから治して行くようにしましょう。
そしてもう１つ大切なことは、目に十分な栄養が届いていないと回復も遅くなります。特
に目が老化する中年移行の人に多いのは当然ですが、何か特別なことをしているかと言え
ば、ほとんどの人が何もしていないというのが現実です。
アントシアニンやルテインは有名ですが、老化という分野ではアスタキサンチンなども必
須ですし、各種ビタミン類、ミネラル類も不足しがちな成分ですので、これらを理想のバ
ランスで配合されたサプリメント
などを活用することをおすすめします。
あとは、趣味や散歩などの軽い運動も、血流の改善やストレス解消につながりますし、デ
ジタル画面を離れて自然風景を眺めるだけでも意味のあることですので、ゆとりのある人
はぜひ取り入れてみて下さい。
