高血圧と低血圧の意味
血液が心臓から送り出されて体内を循環した後に再び心臓に戻ってくることは誰でも知っ
ていることですが、その送り出すときに動脈にかかる圧力が「収縮期血圧(最高血圧)」
と言い、戻ってくるときの圧力が「拡張期血圧(最低血圧)」と言います。
このあたりのことは血圧のことにあまり詳しくなくても何となく知っている人が多いので
すが、最高血圧と最低血圧の差を「脈圧」と言い、最高血圧×1/3+最低血圧×2/3を「平
均血圧」と言うことも覚えておきましょう。
一般的に高血圧は「動脈硬化」を招き、それが脳卒中(脳出血・脳梗塞)や心臓病(狭心
症・心筋梗塞)などを引き起こす原因になるとされ、低血圧は「めまい」や「倦怠感」な
ど直接生命にかかわることが少ないという理由で、血圧と言えば「高血圧」だけが取り上
げられているようなところがあります。
それは間違いでもないのですが、その「高血圧」とは何をもって判断しているかが問題で、
ほとんどの人は「最高血圧」が基準値を上回っているとか、多少詳しい人なら「最高血圧」
か「最低血圧」のどちらかが高いということで判断していることが多いのです。
確かに、1990年代の頃まではそのように考えられていましたが、それですぐに降圧剤
を飲むというのは少し問題があります。そもそも診察室血圧の正常値「最高140mmHg」
「最低90mmHg」というのは世界的に見てかなり厳しい基準になっています。

更に、近年では「血管リスクの評価」としては、「最高血圧・最低血圧・脈圧・平均血圧」
を合わせて考える方向にあります。
なので、血圧をまめに測定することは決して悪いことではありませんし、その結果を謙虚
に受け止めることも良いことですが、最高血圧が150mmHgですぐ降圧剤という考え方
には少し問題があるような気がします。
血圧が高めの人が注意すること
血圧を測定している人なら当然知っていることですが、私たちの血圧は常に変化していて
むしろ同じであることがないのです。大きくは「朝起きたときから徐々に上昇し始め、昼
時間帯は高くなり、夜にかけて下降し、睡眠中は最も低くなります」これを日内変動と言
うのですが、それ以外にも「食事」「運動」「ストレス」「気温の変化」など、さまざま
な要因で変化し続けているものなのです。
なので、他の病気などが関係しているのでなければ、健康診断で一度測定した程度で判定
された「高血圧」ですぐに降圧剤を飲むなどというのはナンセンスです。
確かに、高血圧は「脳疾患」「心疾患」に関係することもありますが、それは長期間にわ
たり高血圧を放置し動脈硬化が進んだときに起こる確率が高いということで、数カ月間程
度の様子見をしたところで、状況はそれほど大きく変わる訳でもありません。
そこで、まずやらなけらばならないことは、高血圧の原因に思い当たることがないかどう
かを知ることで、運動不足、偏った食事、ストレスなどの生活習慣全体を見直してみるこ
とが大切です。
そして、脳疾患や心疾患の心配をするなら「血液サラサラ」などという意味のわからない
言葉に惑わされることなく、血圧が急上昇するような行動を慎むことの方がずっと大きな
意味があります。

日常生活で血圧が急上昇するのは、「急にしゃがみ込んだとき」「排尿・排便時」「入浴
時」と言われていますので、気温が低い時期などは特に注意が必要です。
また、それでも食事や運動など思うようにならず心配という人は、意味のない健康食品よ
り、知名度のある会社が、誰でも知っている食材を使って高めの血圧に働きかける機能性
表示食品として発売した「オリーブギャバ」などを試してみることです。
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