1.血栓とは何か
血栓というのは、血管内にできる血のかたまりのことですが、脳梗塞や心筋梗塞の原因に
なることが多いことから、血栓=怖いものといったイメージを持っている人が多いかも知
れません。また、血栓のできる原因は、血液中のコレステロールや動脈硬化という考え方
も広く受け入れられていて、血栓ができていると言われると、すぐに血液ドロドロとか血
管の若返りといった方面に向かいます。
それはそれで、そのような意識を常に持つことは大切なことなので否定はしませんが、実
は血栓というのは、日常的にできているもので、最近よく耳にするエコノミークラス症候
群などは、せまい場所で長時間座っていたために、血流が悪くなり血栓が形成されただけ
で、血液中のコレステロールや動脈硬化というより、足の筋肉の作用が低下していること
が原因という方が当たっていると言えます。

もちろん、エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)であっても、しっかり対処しなけれ
ば、命にかかわるようなことにもなりかねませんが、まずは、血栓の原因としては血液中
のコレステロール値や動脈硬化だけではないということを知っておきましょう。
血液が固まるのは、血液中のフィブリンという成分ですが、これも一般的に知られている
のは、血管が傷ついたときに血を止める働き(血液凝固)をして、できたかさぶたが血栓
であるということです。ただ、この血栓は普通は自然に溶けてなくなります(線溶系)が、
何らかの理由で残ってしまったときに、さまざまな病気を引き起こす原因になると考えら
れています。
ただ、フィブリンが固まるのは、血管に傷ができたときだけではなく、強度のストレスや
恐怖を感じたときにも、必要以上に作用して血栓ができてしまうことがあるのです。
2.血栓の溶かし方
脳梗塞や心筋梗塞になった人なら知っているかも知れませんが、脳や心臓の血管の血栓を
溶かす「t-PA(血栓溶解薬の総称)」という薬があります。脳梗塞になっても、4時
間半以内に使うことで、ほとんど後遺症もなく復帰できるという非常に重宝されている薬
ですが、実は、このt-PAの成分は、私達の血管の内側の血管内皮細胞でも作られてい
て、すでに血液中にも流れているのです。
脳梗塞や心筋梗塞を発症しているような場合は無理ですが、普通に血栓が気になっている
ような人には、血液をサラサラにするという成分も悪くはありませんが、まずは、もっと
身近にあるt-PAをパワーアップすることを考えてみましょう。

その方法はというと、意外に簡単で、1日30分程度の有酸素運動(ウォーキングなど)
をするだけで良いのです。本気で血栓を何とかしたいと考えている人には、それほど難し
いことでもありませんね。毎日、運動を続けることで、t-PAも継続して効力を高める
ことにつながりますが、それ以外にも筋力が強化されて血流も良くなり、ストレスも解消
されたりして、血栓そのものが作られにくい体質にもなるというメリットもあるのです。
もちろん、歩く時間帯や水分補給など、一般的なウォーキングの注意点も無視してはいけ
ませんが、血栓とは怖い病気を引き起こす原因にもなりますが、案外簡単な方法でそのリ
スクを下げることも可能なのです。
それでも難しいという人は、やはり血液ドロドロを解消する働きがあるというナットウキ
ナーゼやEPAなど、さまざまなサプリメントが売られていますので、それを活用するこ
とになりますが、その場合は、私ならこちらの「緑の習慣」をおすすめしたいと思います。