レビー小体型認知症の初期症状とパーキンソン病の違い

レビー小体型認知症の初期症状とパーキンソン病の違い

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1.レビー小体型認知症とは

日本ではパーキンソン病がよく知られていて、レビー小体型認知症とは全く違う病気のよ
うな捉え方をしている人が多いようです。しかし、両者はいわば兄弟関係のような病気で
初期の頃には、医師でも区別が難しいこともよくあるのです。

パーキンソン病とは、脳の黒質(神経伝達物質ドーパミン産生に関与)にレビー小体とい
うタンパク質(αシヌクレイン)が蓄積していくことで、ドーパミンニューロン(神経細
胞)が変性脱落して行き、ドーパミンが少なくなることで、体がすくんだり震えたりする
ような症状が現れます。

レビー小体型認知症とは、レビー小体(αシヌクレイン)が黒質だけではなく、大脳皮質
など脳の広範囲に存在している状態です。

           

つまり、パーキンソン病とレビー小体型認知症の違いは、レビー小体というタンパク質の
塊り(αシヌクレイン)が脳の一部にのみ存在するのか、広範囲に存在するのかの違いだ
けなのです。

パーキンソン病の代表的な症状は、安静時に手足が震える(安静時振戦)、動きがスムー
ズでなくなる、歩き始めの動作が難しい(すくみ足)などの歩行障害・姿勢反射障害とい
ったところですが、表情が乏しくなる(仮面様顔貌)もよく見られる症状です。

症状は左右片側から少しずつ始まることが多く、手の指先から始まり、徐々に体の中心部
にも現れ、やがて足に症状が現れて、その後に反対側に広がって行くことになります。

レビー小体型認知症の大きな特徴は、幻視症状が早期から見られることです。パーキンソ
ン病でも幻視は出ますが、発症後3年以上経過してから出ることが多いとされています。

しかし、たまにパーキンソン病から急に幻視や認知機能変動などのレビー小体型認知症の
症状が出てくることがあります。これは黒質だけに存在していたレビー小体が広範囲に広
がったことで、パーキンソン病からレビー小体型認知症に病態移行したと考えられますが
厳密な線引きが難しいのがこの2つの病気ということになります。

どちらの病気も、60歳頃からの発症が目立つ傾向にありますが、パーキンソン病は60
歳代で発症することが多く、レビー小体型認知症は60~80歳代とやや遅いようです。
また、パーキンソン病は女性に比べて男性の方がやや多いと言われています。

2.ドーパミンを増やすには

パーキンソン病やレビー小体型認知症の原因となるドーパミンの減少は、加齢と深い関係
があり、年をとると誰でも減っていく傾向にありますので、高齢になれば誰にでも発症す
る可能性があるということになります。

一般的には、10年の加齢でドーパミンは10%減少すると言われていて、約20%減少
するとパーキンソン病の症状が出ると言われています。単純計算では、早ければ40歳こ
ろ、遅くとも100歳までにはほとんどの人に可能性があるということになります。

そこで、少しでもドーパミンを減らさないための方法として、おすすめの方法が「常に新
しい刺激を求め、感動に満ちた生活をする」ことです。新しいことに挑戦したり、旅行を
したり、いつもと違う道を通って買い物に行くだけでもドーパミンが分泌されます。つま
り、脳にいつもと違う刺激を与えることなのです。

             

それほど難しいことでもありませんが、案外やらない人が多いとも言われています。まぁ
現実に問題が出るまでは、なかなかその気にならないのも解らなくもありませんが、だか
らと言って何もしないで良いということにもなりません。

パーキンソン病やレビー小体認知症を予防する気があるなら、せめてドーパミンを補給す
るという程度のことはしておいても良いのかなと思います。今はサプリメントでも補給で
きますので参考にしてみて下さい。


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