ターゲットは体脂肪
今やダイエット情報は星の数以上とも言われるほど多く、なのに正解など存在
するのかというほどダイエットに成功する人が少ないと言われています。
そんな中で、確実にそしてシンプルに痩せる方法がたった１つあります。
それは、体脂肪を落とすという方法です。そもそも私達の体を構成しているの
は、大きく分けて、骨という骨格に「水」「筋肉」「脂肪」が着いて成り立っ
ているのですが、そのうちの脂肪はエネルギー源であったり、内臓の保護であ
ったり、とても重要な役割を担っている反面、その蓄積する場所によっては、
太るとか健康に良くないという問題も起きてくることになります。
体脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪の２種類があり、内臓脂肪は成人男性によく
見られるポッコリお腹、俗にリンゴ型と言われている内臓の周辺に着く脂肪で
す。短期間で着きやすく、落ちやすいという特徴がありますが、それでも落ち
にくい人が多いようで、糖尿病など生活習慣病の原因になっていると言われて
います。
そして、もう１つの皮下脂肪は、皮膚のすぐ下に着く脂肪で女性の下半身に着
くことが多く、俗に洋ナシ型と言われる体型になる脂肪です。こちらは生活習
慣病とはあまり関係ありませんが、一度着くと落ちにくいという性質のもので、
いわゆるダイエットをめざす女性を悩ませている主役になります。
では、体脂肪とは何なのかというと、それは食事などで摂取したエネルギーが
消費しきれなかったら、予備のエネルギーとして体内に蓄えられるという自然
の備蓄作用があって、少しずつ蓄えられてきたものなのです。
つまり、「必要以上に食べ過ぎている」ということなんですね。
そこで、いわゆるダイエット情報というものは、脂肪を燃やす方法であったり、
脂肪をためない方法であったり、その方法として「あれを飲め」「これを食べ
ろ」と言っている訳です。
それはそれで間違いでもないのですが、ただ名称とビフォア・アフターの写真
などを見ただけで飛び付いてみてもあまり効果がないということです。
「必要なときに必要なものを利用する」ということにして、今自分は何をすべ
きかということが大切なんですね。
体脂肪を落とすには
体脂肪を落とすには、体脂肪の着くことを避けるということです。
脂肪は、食事などで摂取した炭水化物がブドウ糖に変り、血液に乗って身体の
すみずみまで届けられますが、必要以上に血液中のブドウ糖が増えるとインス
リンが分泌され、余分なブドウ糖を脂肪に変えて細胞に溜めこみます。
これが体脂肪で、蓄えられた脂肪は食料が途絶えたときに予備エネルギーとし
て使われるようなシステムになっているのです。しかし、現在の日本の食料事
情では、そのような事態があまり発生しないので、どんどん溜まる一方になる
のが太る原因になっている訳です。
ここで、登場するのが脂肪を燃焼するダイエット法とか、食事をジュースに置
き換えるダイエット法とか、要するに脂肪をためないためのダイエット法です
が、一番正しい方法は「本当に空腹になるまで食べない」ということです。
３食規則正しく食べるというのが、日本の健康と美容のための常識になってい
ますが、ときにはその常識が大きな間違いということもあるのです。
朝食べて、それほど空腹でもないのに無理やり昼食をとり、さらにおやつに続
いて夕食の時間、仕事はデスクワークというのでは食べ過ぎ状態になるのは当
然ですよね。
そこで、「空腹になるまで食事をしない、本当に空腹になったら１時間以内に
腹八分目で食事を終える」を実践するだけです。
その範囲内であれば、例えば、ご飯を少し減らしてケーキを食べる、なんてこ
ともアリですので、ダイエットのようなストレスの塊になるようなこともあり
ません。
また、よく言われるのが適度な運動ですが、これも大きな間違いは、運動した
ら消費エネルギーが増えるから痩せると思っている人が多いことです。
もちろん、多少はエネルギーも消費しますが、全エネルギーの消費量の約７割
を占めるのが基礎代謝で、その基礎代謝の大半が筋肉・肝臓・脳で使われてい
るのです。つまり、運動をするのは直接エネルギーの消費より、筋肉量を増や
して基礎代謝を上げるということなのです。
食事は空腹になったときに腹八分目、運動は筋肉を強化するため、という２本
立てでダイエット成功の確率はとても上がります。そのことを理解した上で、
どうしても難しいというような場合は、その主旨で作られたダイエットサプリ
などを利用してみるということなのです。