便秘の原因
便秘の原因としてよく取り上げられるのが、食物繊維や水分・脂質などの摂取不足、運動
不足、ストレス、栄養不足、不規則な食事・生活などですが、いずれも食生活や生活習慣
を改めることで解決できそうなことばかりだとお気づきでしょうか？
逆に言えば、ここのところを改善しないで、いくら下剤や腸内環境を整えるサプリメント
などを使ってみてもあまり効果があるとは思えません。
もちろん、便秘の原因が消化器官の疾患であったり、内科的な病気のようにハッキリして
いる場合は、そちらの病気を治療することが優先ですが、一般的に便秘で悩んでいる人は
原因がハッキリしていない機能性便秘と呼ばれるものです。
つまり、食生活や生活習慣の乱れ、運動不足、ストレスなどにより、腸の働きが低下する
ことで便秘になるケースです。特に女性は全体的に（腹）筋力が弱いため、大腸に入って
きた内容物を移動させる運動能力が男性より低く、更に骨盤が広いため腸がたるんで曲が
ってしまうこともあり、便が通過するまでに時間がかかることで水分が不足することも便
秘の原因になります。
これらの要因が複雑に絡み合うことで便秘になる訳ですが、特に女性に当てはまりやすい
ことが多いので、女性の２人に１人が便秘と言われるほど女性に多いのです。
便秘気味ではあるものの、週に１～２回は排便があるというような場合は、食生活や生活
習慣を規則正しい方向に変えてみるだけでも、かなり改善されることが多いので、まずは
挑戦してみて下さい。
便秘の改善法
便秘と言うと、食物繊維を摂ると考える人が多いですが、それは便秘が解消してからの話
で、次に便秘にならないためにしっかり食物繊維を摂りましょうということです。まずは、
現在の便秘を解消するためには「水分の補給」と「運動」が効果的です。
体を動かすことで腸も刺激を受けて、ぜん動運動の活性化につながりますし、ストレスも
解消されますので、腸もリラックスして動きやすくなります。しかし、いくら水分が必要
と言っても、水ばかり飲んでいると今度は頻尿の問題も出てきますので、運動前後の水分
補給というのが自然に水分を必要とする状態でもあるので理にかなっているのです。
次に、便は食べ物の最終廃棄物ですので、食生活と密接に関係しています。ダイエットな
どで食べる物が不足すれば、そもそも便を形成することができず、便意が起きにくくなり
ます。特に朝食を抜くと、眠っている大腸が起きて排便を促す機会がなく、トイレに行く
タイミングもなくなってしまいます。
１日３食、規則正しい食事が便秘解消の基本です。特に前述のように朝食は大切ですので
必ず食べるようにして、便意がなくてもトイレに行く習慣をつけることで、やがて排便の
リズムが整うようになるのです。
また、便秘になりやすい人は、学校や会社で便意があっても我慢してしまう傾向にありま
す。実はこの我慢が繰り返されることで、直腸の反応が鈍くなり、自然の便意が起こりに
くくなってしまうのです。直腸に便が溜まっても便意が感じられないということは、どの
ような結果になるか解かりますよね。
ただ、もともと溜まっている便がなかなか解消できないので、そちらが解決しなければ何
も始まらないという人も多いかも知れませんね。そのような時には下剤といった考えが主
流ですが、下剤は便秘を根本的に治す薬ではありません。一時的に腸を刺激したり、便を
柔らかくして無理に排泄させるもので、継続して使用していると腸本来の機能が衰え、慢
性的な便秘になってしまいます。
アントラキノン系の下剤を使い続けると、大腸の粘膜が黒っぽく変色する大腸メラノーシ
スになり、大腸の機能が低下してしまいます。つまり、便秘が悪化することになります。
大腸検査で腸の粘膜が黒いと言われたら下剤を常用していないか思い出して、心当たりが
あるようなら中止することで約１年で元に戻ると言われています。
じゃぁ、どうすれば良いのかということですが、そのような場合は酸化マグネシウムを使
いましょう。これは腸を刺激するタイプのものではなく、体内から腸内へ水分を引き寄せ
て腸の内容物を柔らかく膨張させ、ぜん動運動促す成分です。腸内にある硬くなってしま
った便に反応して排泄をサポートすることになります。
用法容量を守れば、副作用もなく、安全性の高い排便促進作用が期待できます。
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