１．ニキビの原因を知る

ニキビの原因は「アクネ菌」というのが一般的な解釈ですが、では
そのアクネ菌とはどういうものなのかと言うと、肌に生息する常在
菌の１つなのです。
 
つまり、ニキビのある無しにかかわらず、誰の肌にもアクネ菌は存
在するのですが、ニキビのできる人とできない人の違いは何なので
しょう？
 
　　　　
 
皮膚に生息する常在菌を代表する３つの菌は、表皮ブドウ球菌、ア
クネ菌、黄色ブドウ球菌です。
 
よくご存知の腸内環境で言えば、表皮ブドウ球菌は「善玉菌」、黄
色ブドウ球菌は「悪玉菌」、アクネ菌は「日和見菌」ということに
なります。
 
つまり、ニキビの原因になるアクネ菌は、日和見菌で、善玉菌にも
悪玉菌にもなり得るのです。
 
アクネ菌は、酸素に弱い嫌気性菌なので、毛穴や皮脂腺で生息し、
皮脂を餌にプロピオン酸や脂肪酸を作りだすことで、肌を弱酸性に
保ったり、病原性の強い細菌の増殖を抑える働きをすることから善
玉菌の役目を果たすのですが、角栓による毛穴の詰まりや、皮脂の
過剰分泌などで増殖する環境が整うと、アクネ菌が過剰に増殖し、
炎症を引き起こすことでニキビができてしまうのです。
 
更に、アクネ菌の作りだす「リパーゼ酵素」は、遊離脂肪酸を生み
出し、この物質が毛穴を刺激することで更にニキビを悪化させるこ
とになるのです。
 

２．ニキビの予防方法

ニキビを予防するには、アクネ菌を過剰増殖させないことというの
はわかりましたが、それではアクネ菌の過剰増殖の原因は何なのか
ということですね。
 
　　　　
 
その原因の大きなものが、肌のバリア機能の低下です。肌のバリア
機能が低下すると、肌を保護する目的で、肌の表面に皮脂が分泌さ
れることになります。
 
そのとき、毛穴が詰まった状態なら、毛穴の内部に皮脂を閉じ込め
てしまうことになります。
 
もうお分かりかと思いますが、この２つの条件が揃うと、アクネ菌
が過剰に増殖することになるので、角栓の詰まった毛穴を作らない
ということがニキビの原因を作らないことになる訳です。
 
ただ、皮脂はストレスなどによっても分泌されやすくなりますので、
しっかり保湿など肌の手入れをしているのに、大人ニキビで悩んで
いるという人は、心身ともにストレスのない生活をしているかどう
かもチェックしてみる必要があります。
 
と言うのは簡単ですが、どの辺がバリア機能が低下の原因なのか、
どれほど角栓が詰まっているのかなど、普通の人にはほとんど判ら
ないというのが本当のところだろうと思います。
 
　　　　
 
その辺の事情も考慮して開発されたニキビのためのオールインワン
ゲルが雑誌やＳＮＳで評判になっているのをご存知でしょうか？
 
ともかく、あれこれ考えるより、朝晩の洗顔後に塗るだけでニキビ
予防のすべてをやってくれるという、ニキビまるごとお任せゲルと
いった感じの製品なんですね。
 
天然由来成分だけのゲルで、ニキビ跡ができにくい肌を作り上げ、
あこがれの、もっちり、つるすべ肌を手に入れることができると評
判になっていました。